2024.03.29

CARS

年収1300万円以上で40代後半のDINKsがターゲット!? ニスモが手掛けたスポーツEV、日産アリア・ニスモ登場

東京オートサロン2024で世界初公開された「日産アリア・ニスモ」をはじめ、「買いたくても買えないクルマ」の1台になっていた「日産アリア」の「B6 e-4ORCE」、「B9 2WD」、「B9 e-4ORCE」、「B9 e-4ORCE プレミア」が発売されることになった。日産アリア・ニスモは2024年6月の発売予定で、日産アリアの「B6 e-4ORCE」、「B9 2WD」、「B9 e-4ORCE」、「B9 e-4ORCE プレミア」は同年3月下旬からの発売となる。

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アーリーアダプターを意識

モータースポーツでお馴染みのニスモが手掛けたスポーツ・モデルの日産アリア・ニスモは、40代後半のDINKs(ディンクス)で年収1300万円以上をターゲット・カスタマーに据えている。流行を先取りするアーリーアダプターを意識しているようだ。



ニスモの名に恥じない走り

デザインはシンプルでありながらも高い空力性能を備え、新世代「e-NISMO」を謳う。ニスモの名に恥じない走りをもたらす高い回頭性や最高出力320kW(435ps)による動力性能などをはじめ、「NISMO EVサウンド」による演出面での盛り上がりも抜かりなく盛り込まれた。

「NISMO EVサウンド」は、フォーミュラEマシンの音をモチーフにしたサウンドを車内に発することで、非日常の加速感や低重心感をもたらす回生ブレーキフィールを音でも体感できるというもの。なお、BOSEオプションにのみ「NISMO EVサウンド」が設定され、「NISMO mode ON」時のみ作動する。



NISMO専用チューンのe-4ORCEを搭載

自慢である旋回性能の高さでは、NISMO専用にチューニングされた電動駆動4輪制御技術「NISMO tuned e-4ORCE」が用意されている。状況を問わず高いトラクション性能を発揮し、電動車ならではの爽快な旋回加速を実現するという。また、ワインディングなどでも、スポーツカーのようなライントレース性の高さを享受できる。

脚まわりやシャシーもニスモらしいこだわりが詰め込まれている。幅広い温度域で安定した性能を維持するブレーキパッドをはじめ、素材から内部構造までこだわり抜いたというアリア・ニスモ専用開発のタイヤ、軽量化とリム幅のワイド化を両立しながら、空力性能にも貢献するデザインのホイールを採用。シャシーは前後サスペンションやスタビライザーに専用チューニングが施されていて、スポーティかつ滑らかで上質な乗り味を享受できる。



見た目だけでなく空力性能も向上

外観のデザイン・コンセプトは、「Confidence in Gliding」。標準グレードからフロント・バンパー、リア・バンパー、ドア・フィニッシャー、リア・スポイラー、前後NISMOエンブレム、タイヤ&ホイール、フードデカール(オプション)を変更。また、ドアミラーには、レッドアクセントが加わった。

ロー&ワイドで低重心を抱かせるフォルムをはじめ、ドラッグを低減させ、ダウンフォースを発生させるエア・カーテンとカナード・ウイング形状を採用するなど、空力性能性能の向上も盛り込まれた。



内装もニスモならではの仕立て

一方のインテリアは、ステアリングのレッド・センターマーク、NISMOメタル・エンブレムなどが新設されたほか、ルーフ・トリムがブラックになり、専用デザインのメーターやホールド性とフィット感を高めたシート、インパネ加飾をブラックウッド・パターンにするなど、加飾やカラーの変更が目を惹く。黒と赤というニスモならではのコーディネイトはオーナーの所有満足度を高めてくれそうだ。

ボディ・カラーは、メインカラーとなる「NISMOステルスグレー」に黒ルーフの2トーンをはじめ、4色6パターン展開となっている。

アリア・ニスモの価格は、「NISMO B6 e-4ORCE(66kWh)」が842万9300円、「NISMO B9 e-4ORCE(91kWh)」が944万1300円。いずれも駆動方式は、4WD(NISMO tuned e-4ORCE)だ。



B9に上級グレードを設定

なお、スタンダード・モデルのアリアは先に発売されていた「B6 2WD」に加えて、先述したように、大容量バッテリーを搭載し長距離移動のニーズに応えるB9 2WD、さらに、前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで4輪の駆動力を最適化する電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載することで走行シーンや路面状況を問わず走りの楽しさと乗員すべてが快適な乗り心地を享受できる上級仕様の「B6 e-4ORCE」と「B9 e-4ORCE」も購入可能になった。また、B9 e-4ORCEには、ロングドライブをサポートする先進運転支援システム「プロパイロット2.0」をはじめ、20インチ専用アルミホイール、本革シートなどの特別装備が標準装備された「B9 e-4ORCEプレミア」を追加している。

スタンダード・モデルの価格は、2WDの「B6(66kWh)」が659万100円、2WDの「B9(91kWh)」が738万2100円。4WDの「B6 e-4ORCE(66kWh)」は、719万5100円、同じく4WDの「B9 e-4ORCE(91kWh)」は798万7100円。「B9 e-4ORCE プレミア(91kWh)」も4WDで、860万3100円となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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