2024.05.11

CARS

タイヤの軽量化! その効果とは? 実はプロ御用達、ブリヂストンのプレミアム・ブランド、レグノの最新モデルに試乗

新しい商品設計基盤技術、ENLITEN(エンライトン)を採用したニューモデルのレグノ。

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1981年に最初のGR-01が誕生して以来、優れた快適性から指名買いも多いレグノ。5年ぶりの登場となる新作も、目利きを唸らす性能を有しているだろうか。

新しい商品設計基盤技術


優れた静粛性や乗り心地など高い快適性能で人気を博すブリヂストンのプレミアム・タイヤ、レグノ。快適が商売道具になる個人タクシーからの指名買いが多いと聞けば、その性能の高さが想像できるはずだ。そんなプロ御用達のブランドであるレグノにニューモデルが登場した。それがこのGR-XIIIだ。この新しいレグノは日本市場向けとしては初めて、2019年にブリヂストンが開発した新しい商品設計基盤技術、ENLITEN(エンライトン)を採用したタイヤとなる。



エンライトンは2つのステップで構成されている。まずは、素材や形状などタイヤそれぞれの要素技術を極め、求められる性能を全方位的に高める。そうしたうえで、向上した伸びしろをそれぞれの商品で重視すべき性能に振り分け、特徴の窮まったエッジの効いたタイヤに仕立てるというもの。レグノでは、静粛性やハンドリングなどがエッジの部分となる。極めた技術は多岐に及ぶが、関係者の話からとくに薄く、軽く、円くを強く意識していることが、うかがえた。



乗り始めて真っ先に感じたのは軽さだ。軽い靴を履いた時と同じ印象を受ける。約10%軽くなった功績は大きい。新型でとくに注力した性能のひとつだというハンドリングでその威力を発揮。芯はあるけどしなやかで、グリップ力だけでなくタイヤ全体の運動性能が向上した印象だ。快適性では、音や振動をゴムや構造部分でしっかりと吸収し抑制されていて、全体的に静かで振動も量が小さいだけでなく角がしっかりと丸められている。タイヤの表面に厚手の布が1枚被せられているイメージと言ったら理解していただけるだろうか。

快適性を重視するタイヤでは、薄くて軽いことはプラスになるとは限らない。しかし、GR-XIIIはそれをしっかりと味方につけ、魅力を高めてきた。薄く軽く、まさにひと皮むけたタイヤだ。

文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=ブリヂストン

(ENGINE2024年6月号)

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