2024.06.30

WATCHES

今後のトレンドは上質なステンレススチール! ショパールの新作に注目 深いグリーンのダイヤルも最高にオシャレ!!

エンジン時計委員 高木教雄のイチオシ「ショパール L.U.C XPS フォレスト グリーン」

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2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市が「ウォッチズ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが“時計の祭典”でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともにご紹介!

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エンジン時計委員 高木教雄のイチオシ「ショパール L.U.C XPS フォレスト グリーン」

ケースにショパール独自の素材ルーセントスティールTMを用い、印象的なドーフィンフュゼ型の時針・分針とスモールセコンドによるクラシカルな3針ダイアルをスイスの森林を思わせるグリーンで美しく彩る。XPSシリーズの特徴を成す超薄型ケースの厚さはわずか7.2mmで、ショパールが誇る自社製ムーブメントL.U.C 96.12-Lを搭載。自動巻き。COSC認定クロノメーター、パワーリザーブ65時間。ケース直径40mm、30m防水。174万9000円。



トータルバランスに優れたベストバイ!

2針+スモールセコンドのセクターダイヤルで、ノンデイト──はい、大好物です。ともすればレトロに偏り過ぎる組み合わせを、深いグリーンにダイアルを染めることでモダナイズしているのが巧み。ケース厚7.2mmという薄型であるのも、個人的な好みに合う。ジュネーブの会場で見せられた瞬間、思わず「好き!」と声を上げてしまった。薄型であってもドレッシィに過ぎず、適度なカジュアル感を併せ持たせているのは、絶妙な匙加減だといえよう。ラグスポでなくともスーツからカジュアルまで合わせられるオールマイティな1本が作れることを、ショパールは証明してみせた。金相場の高騰で、ゴールドウォッチが一層遠い存在になっている中、こうした上質なSSウォッチは、今後のトレンドになるかも。COSC認定を受けた自社製Cal.L.U.C 96.12-Lは、ジュネーブシールこそ取得していないが、仕上げは十二分に美しい。価格もかなり戦略的で、トータルバランスに優れたベストバイである。

文=高木教雄


(ENGINE2024年7月号)

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