2024.07.30

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モーリス・ラクロア「ポスト S ダイバー」で都会の海を泳ぐ! 黒使いと内装ベゼルがスタイリッシュな万能ダイバーズ

腕時計は身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がっています。そんな多様性の時代の時計界をリードする各ブランドの“いま”を体現するトップランナーたちを、エンジン時計委員会の8人に熱いコメントで推してもらいました! オリンピックイヤーの2024年にこそ手に入れたい1本を、『夏の時計大特集』で見つけてください。

“都会派ダイバーズ”のトップランナー モーリス・ラクロア
ハイスペックながらも洗練されたデザインが人気のダイバーズに黒を纏ったシティ派モデルが登場!

エンジン時計委員 柴田 充、篠田哲生の推し!
ポントス S ダイバー
2013年に誕生した初代「ポントス S ダイバー」から10年を経て2023年に進化モデルが新登場。2024年発表の最新バージョンでは、ダイビングに適した300mの防水性能や機能的な内転式の逆回転防止ベゼルなど、新世代モデルの特徴はそのままに、ステンレススティールにブラックDLC加工を施したケースを採用。ケースのトーンに合わせ、ダイアルや針、ラバーストラップもブラックで統一し、スポーティでスタイリッシュなイメージを一段と強調する。ケース直径42㎜。32万5600円。

『都会派のダイバーズ』 柴田 充(時計ライター)
ダイバーズウォッチとはいいながらも実際にダイビングに使われるのは2割に満たないという。それでも高く支持されるのは質実剛健の機能とデザインにある。ポントスSはその様式美のひとつである回転ベゼルを内装する。かつて外装ベゼルにベークライトが用いられ、破損してしまう事例が多発したことから開発され、多くのブランドが採用した。ベゼルを内装することで堅牢性と視認性を両立し、しかもダイバーズのスポーティさを控えたスタイルはビジネスシーンにも違和感がない。イエローをア
クセントに、ブラックとホワイトのツートンカラーで統一した計器然としたデザインにも合う。ネオン街をさまよう都会のナイトダイビングにもうってつけだ。


『これぞ、オールラウンダー』 篠田哲生(時計ジャーナリスト)
潜水士のための実用的な計器であるダイバーズウォッチは、求められる機能が決まっているので、デザインが似てくる傾向にある。それは道具としては正しいが、スタイルを楽しむアクセサリーとしてはやや物足りないのも事実だ。2013年のデビュー当時から洗練されたデザインで高評価だった「ポントス S ダイバー」が復活し、しっかり人気を掴んだのも当然だろう。特徴であり自分の好みでもあるのが、インナーベゼル式にしたことで際立ったベゼルの細さと全体的なモダンさ。さらに針と2時位置リューズの色を合わせるという演出もさりげなくも効果的だ。30気圧防水の本格派だが、このデザインなら街にも似合う。まさにオールラウンダーな時計である。

写真=宇田川 淳

問い合わせ=DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com

(ENGINE2024年8月号)

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