2024.07.14

CARS

買うとき大変だぞ、と脅した父親も嬉しそう 10歳年上のアウディ90 選んで後悔したことは一度もないというオーナーは22歳!!

不思議な縁で結ばれている! アウディ90は何があっても手放せない!!

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高速クルージングが最高

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「納車は5月15日。2ヶ月待つのは長かったけれど、できることは色々とやってもらいました」

以来3年間、幸い大きなトラブルには見舞われていないという。

「はじめは多少シフトとクラッチに癖があって乗りにくいなと思いました。でも、高速を流すのがもう、とっても気持ち良い。深夜に走り続けて、横浜から一晩で福岡・久留米まで行ったこともあります。ほぼ絶対に他の人と被らないのも魅力ですね」


 
90にすっかり魅了された三上さんには、少し困ったことがあった。

「90は大事にしたいから、もし事故に巻き込まれたりしたら悔やんでも悔やみきれない。それに、クルマへの負担も考えて、休みの日の早朝や深夜の空いている高速しか走りたくないんです。そうすると、アシのクルマが欲しくなって……(笑)」
 
90の納車から半年。タイミングが合い、会社の同僚から譲ってもらったというのがB5型のアウディS4。しかし、想像以上の燃費の悪さやエンジン・トラブルにより半年で降りたそうだ。そこで白羽の矢が立ったのが、初代アウディTTである。

「何よりもデザイナーの思想を優先して取り入れたクルマだなぁと思っていて、実はずっと気になっていました。買うならコンセプト・モデルに最も近い1.8リッターのクワトロで、MTと決めていました」

しかし、当時はとにかくTTが欲しいあまり、状態が今ひとつの個体を買ってしまったと振り返る三上さん。そして乗り換えた2台目のTTもセンサー系の故障に見舞われ、現在は昨年6月に手に入れた自身3台目のTTを90と同時に所有している。

「完調のTTに乗りたかった。今のは前期の最終型です。前オーナーが直近の車検で80万円かけて、入念な整備を受けていたのが決め手でした」

全長×全幅×全高は4395×1695×1370mmで、現在では非常にコンパクトな印象を受ける。


それにしても、3台も乗り継いでしまうTTの魅力は何なのだろうか。

「理論的には正しくなくても、クルマとして成立させようというデザイン・ファーストの思想ですね。困ったことに、TTはやめられないです」

と苦笑する三上さんだが、それでも1台選ぶなら90だと語気を強める。

「初めて買ったクルマで3年も乗っているし、何よりお金があっても替えがきかないですから。それにこの90、父がかつて乗っていた320TEと同じディーラーに出入りしていたこともわかったんです。そんな縁もあり、もう手放せなくなってしまいました。買うときには大変だぞ、と脅してきた父も嬉しそうだし、このクルマを通じて大切なクルマ仲間もできました。今まで、選んで後悔したことは一度もありません!」

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

◆ほかにもたくさんのクルマ好きの若者が! 大人気シリーズ!「若者だってクルマ好き!」の連載一覧はこちら!!


(ENGINE2024年8月号)

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