2024.07.14

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン・オーナー、エンジン編集部ウエダ、3Dプリンターで再生産された部品を個人輸入!【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#41】

届いた荷物がこれ! 果たして中身は?

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ヤフー・オークションで7万円のシトロエン・エグザンティアを手に入れ、10カ月と200万円かけて修復したエンジン編集部員ウエダの自腹散財リポート。今回は公道復帰から1年を過ぎ、いつもは取材をする側なのに、なんと取材をされることになった様子と、以前から気になっていたところに手を出して、やぶ蛇になったことをご報告する。

シトロエン・オーナー大集合

自動車雑誌編集記者という稼業ゆえに、いままで数多くのクルマ関係者やオーナーを取材させてもらってきた。けれど、逆に取材をされるなんてことは、ほとんどなかった。当たり前だけど、愛車のことなんて、自分で書いてばっかりだったのである。きっかけは、自動車ジャーナリストにしてフェラーリの伝道師として知られる、清水草一さんからの1通のメールだった。



「ウエダくん、扶桑社のSPA! のAUTO CLUB(オートクラブ)っていう連載に、エグザンティアのオーナーとして登場してもらえないかな?」

清水さんとはずいぶん長いお付き合いだし、御本人もかつてエグザンティアに乗っていたことは知っていた。僕とリポート車の写真を撮って、このエグザンティアというクルマにどんな風にこだわってきたか、わざわざ取材もしてもらえるという。

3月某日、指定された集合場所に行ってみると、カメラマンは周知のシトロエン・ピカソのオーナーだし、SPA! 担当編集者のKさんも最後のハイドローリック・シトロエン、C5ツアラーのオーナーだった。そんな、いわばシトロエン・オーナー・オールスターズな取材班に囲まれ、半日ほどで無事ロケは終了した。

後日できあがったSPA! の誌面を見ると、エグザンティアの美麗写真とともに、将来的に値上がりの期待できない7万円のクルマに200万円もつぎ込んだ僕のことが、“カーマニアの鏡”であり、なんと“勇者”だと書かれていた。現在もこの時の様子は公式ウェブサイトの日刊SPA! で見られるようだ。本当にありがたいことだけど、とてもじゃないが勇者なんていうカッコイイもんじゃない。日々クルマの調子に一喜一憂し、何かあれば修理代の支払いに怯えてばかりなのである。そして、実際に肝を冷やすことになる時が、着々と近づいていたのだった……。

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