ヤフオク7万円のシトロエン・オーナー、エンジン編集部ウエダ、3Dプリンターで再生産された部品を個人輸入！【シトロエン・エグザンティア（1996年型）長期リポート#41】

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届いた荷物がこれ！　果たして中身は？

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3Dプリンター製シフトの出来映えは？

宅配業者から受け取った箱の中には、丁寧に梱包されたシフトノブが入っていた。手に取ってみると、完全一体の樹脂整形品らしく、二重構造で表皮が柔らかなオリジナルと異なり、触感はかなり硬い。写真ではよく分からなかったが、単に3Dプリンターで積層しただけでなく、けっこう滑らかな仕上がりで、オリジナル同様、表面には革のしわのような造形が再現されている。

しわの表現がやや細かいことや、シフトブーツを止めるための下部の出っ張りの形状など、積層という生産方法が理由なのかもしれないが、あちこち形は異なるようだ。握り具合を考慮してか、左手の親指が引っかかる部分が大きめにえぐられているなど、改良している部分も見受けられる。このシフトノブはロックを解除するためのサイド・ボタンがあるのだが、これは既存のものを再利用する。内部はボタンの動きを伝達するロッドが通る構造で、当然ここも再現されていた。

素早い対応への礼と、無事到着したことをメールで知らせると、F.D.M.の代表、藤原彰平さんからすぐ返事が来た。そこには彼が近々、日本でのカー・イベント参加のために、一時帰国することが書かれていた。いったいこのシフトノブは、どうやって造られているのだろう。ひょっとしたら、リポート車に必要な部品の情報など、彼は持っていないだろうか……。僕はそう考え、藤原さんの上京にあわせ、会う約束を取りつけた。

次回のリポートは、かつてエグザンティアのオーナーでもあったF.D.M.代表・藤原さんへのインタビューの模様と、このシフトノブをオリジナルと入れ替えるD.I.Y.作業の様子をお届けする。

なんやかんやと忙しく、作業を開始したのはゴールデンウィークの初日のことだった。なんだかシフトの操作が妙に手応えがあってひっかかる感じだなぁ、と思いながらエグザンティアを車庫に入れ、シフト横のネジを手持ちの工具でゆるめた次の瞬間、小さな金属のかけらが、ポロっと落ちてきたのだった……（冷や汗）。

文と写真＝上田純一郎（ENGINE編集部）　取材協力＝SPA!／F.D.M.

■CITROEN XANTIA V-SX
シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格　7万円（板金を含む2023年5月時点までの支払い総額は238万922円）
導入時期　2021年6月
走行距離　17万4088km（購入時15万8970km）

（ENGINE WEBオリジナル）

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#連載_シトロエンエグザンティア

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