2024.08.23

CARS

メルセデス・マイバッハに初のオープン・モデルが登場 AMG SLをベースに究極のラグジュアリーを授ける

2024年8月17日、メルセデス・ベンツは、米国カリフォルニア州で開催されたモンテレー・カー・ウィーク2024において、「メルセデス・マイバッハSL680モノグラム・シリーズ」をワールドプレミア=世界初公開した。

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メルセデス・マイバッハとしては4モデル目

メルセデス・マイバッハは、これまでSクラスとGLSをベースにしたモデルを設定。さらに、この春にEQS SUVベースの「EQS 680 SUV」を追加したばかりだが、メルセデス・ベンツはラグジュアリー・ブランドにはやはりコンバーチブルも必要と判断したのだろう。メルセデスAMGが独自開発した現行のSLをベースにしたモデルを投入してきた。



2種類のデザイン・コンセプト

欧州市場では、今冬に受注開始となり、2025年春にデリバリー開始予定のSL 680モノグラム・シリーズは、メルセデス・マイバッハ・ブランド史上、最もスポーティなモデルである。市場投入時には、「レッド・アンビエンス」と「ホワイト・アンビエンス」という、2種類のデザイン・コンセプトが用意される。

レッド・アンビエンスは、オブディシアン・ブラック・メタリックとマヌファクトゥールのガーネット・レッド・メタリックの2トーン塗装、ホワイト・アンビエンスは、オブディシアン・ブラック・メタリックとマヌファクトゥールのオパライト・ホワイト・マグノの2トーン塗装とされる。とても鮮やかなレッドとホワイトは、どちらも官能性と美しさ、軽やかさをマイバッハSLで体現する。なお、リクエストに応じて他のボディ・カラーとすることも可能だ。



イルミ付きクローム・グリル

エクステリアは、「MAYBACH」のロゴが入った専用のイルミネーション付きでクローム仕上げフロント・グリルや、センターにスリーポインテッドスターのマスコットを備え、センターにクロームのフィンをあしらったボンネットを採用。一部手作業によりグラファイトグレーのマイバッハ・パターンをあしらったオブディシアン・ブラックのボンネットも用意される。

ヘッドライトは、内部にローズゴールドのアクセントを採用。専用フロント・バンパーは、車幅いっぱいに広がる水平のエア・インテーク・グリルでワイド感を強調している。フロント・ウインドウ・フレームはクローム仕上げ。サイドシルにもクロームのインサートがあしらわれる。



特徴的なダブルスクープ

リアには、「MAYBACH」のロゴ入りリア・コンビランプや、細長い水平のクローム・トリムを備えたディフューザー形状の専用リア・バンパー、水平のテールパイプ・トリムを備えたエグゾースト・エンドが備わる。

キャビン後方には特徴的なダブルスクープを採用。ホイールはマルチスポーク・デザインの5穴21インチ鍛造アルミホイールを装着。ソフトトップはライトブラックのファブリックで、アンスラサイトカラーでマイバッハのパターンがプリントされた物となっている。



極めて上品な空間

SLの2+2に対して2シーターとされたインテリアは、サステナブルな方法でなめされたクリスタル・ホワイトのナッパレザーを広範囲に使用し、シルバークロームのトリムとともに、極めて上品な雰囲気が際立つ空間を実現している。マイバッハのエンブレムがエンボス加工であしらわれたシート表皮には新しいフローラル・デザインを採用。シートバックは亜鉛メッキとされている。

ステアリングホイールは、ハイグロスブラックとホワイトのコントラストが美しい専用デザインとされ、ペダルとドアシルトリムはステンレススチール製だ。メーターディスプレイとセンターディスプレイには、マイバッハ専用の起動アニメーションと表示デザインを採用している。



4.0リッターV8ツインターボを搭載

搭載エンジンは4.0リッターV8ツインターボで、最高出力585ps/5500-6500rpm、最大トルク800Nm/2500-5000rpmのスペックは、「メルセデスAMG SL 63 4MATIC+」と同じ。組み合わされるトランスミッションも、9段ATの9Gトロニックと共通だ。駆動方式もフルバリアブルな電子制御4WDシステムである4MATIC+で、AMG SL 63と同様に後輪操舵システムのリアアクスル・ステアリングも備わる。

だがパフォーマンスはAMG SL 63とは差別化されている。0-100km/h加速は4.1秒と、AMG SL 63より0.5秒遅く、最高速度も315km/hではなく、260km/hでリミッターが作動する。サスペンションは快適性を重視したチューニングとされ、ソフト・エンジンマウントも採用しているので、パフォーマンスは若干控えめとされたようだ。とはいえそれでも十二分にダイナミックな走りが楽しめるはずだ。



最高水準の静粛性

またマイバッハといえば、驚異的に高い静粛性が特長だが、SL 680モノグラム・シリーズでも、ノイズを最適化したエグゾースト・システムや広範囲にわたる吸音・遮音パッケージにより、最高水準の静粛性を実現。マイバッハ・ブランドに相応しいドライビング体験を保証するという。

マイバッハSL 680モノグラム・シリーズの価格は、現時点ではアナウンスされていないが、30万ユーロ(約4860万円)前後になるのではないかと噂されている。



文=竹花寿実

(ENGINE WEBオリジナル)

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