2024.12.08

CARS

冬、そして夜こそオープンカーに乗ろう! メルセデス・ベンツCLE200カブリオレにモータージャーナリストの島下泰久が試乗!!

都会の夜のオープンドライブにピッタリなメルセデス・ベンツCLE200カブリオレ・スポーツ。

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メルセデス・ベンツ・ブランドのなかで唯一のオープン・トップ・モデルとなるCLE200カブリオレ。優雅なスタイリングを持つこのカブリオレで夜の街へ。人目を気にせず思いっきり喜びが味わえる夜、ドイツ製オープンカーに島下泰久が試乗した。

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オープンの楽しさ、歓びを独り占め

ここのところの急な寒さに、いよいよオープンカーの季節の到来だなと感じている。過去にルーフの開くクルマを所有していた時、何より好きだったのが寒い季節の夜中にオープンにして都心を走ることだった。ひんやりとした風を受けて頭がシャキッとする一方、ヒーターを入れておけば身体は寒くない。露天風呂などと形容される気持ち良さである。

Cクラス・クーペとEクラス・クーペを統合したCLEクーペに続き、ソフトトップを持つCLEカブリオレは2024年6月に発売された。メルセデス・ベンツCLEカブリオレは、メルセデス・ベンツ・ブランドのなかで唯一のオープン・トップ・モデルとなる。

空気が澄んでいるから夜景もきれいで、とりわけ見上げたらそこにスカイスクレーパーというのが萌える。しかも、これが肝心なところなのだが、周辺が暗い夜ならば、そんな風に悦に入っているところをジロジロ見られないで済むのもまた良い。オープンの楽しさ、歓びを独り占めにできる。寒い季節になるとオープンカーに思いを馳せてしまうのは、そういう訳なのだ。

CLEカブリオレ

そんな冬のオープンカーでのドライブに出掛けるのに、今ならどのモデルを選ぼうか。実はほとんど迷い無しにメルセデス・ベンツCLE200カブリオレ・スポーツに決めた。この春、先行したクーペに続いて登場した、真新しい4シーター・オープンカーである。



ひとつ前の世代のメルセデス・ベンツのラインナップには、クーペやカブリオレがこれでもかというほど設定されていた。何しろS、E、Cの各クラスにそれぞれクーペ、カブリオレが用意され、他にSL、AMG GT、SLCというロードスターまで選ぶことができたのだ。

今はBEVなど他の分野にリソースを割かなければいけないということだろう。選択肢はだいぶ絞られてしまった。CLEは従来のEクラスとCクラスを統合したモデルということで、思い出すのはかつてのCLKだが、実車を目の前にすると、存在感はそれとは別物だと思わされる。

インテリア・デザインは現行Cクラスと同じ。ダッシュボードやドア・トリムをほのかに照らすアンビエント・ライトや11.9インチの縦型センター・ディスプレイが夜に映える。

2865mmというホイールベースから分かる通りベースはCクラスだが、例えばその全長は4850mmと、先代Cクラス・カブリオレより145mm長く、それどころかEクラス・カブリオレに対しても15mmとは言え、大きくされているのだ。

おかげでスタイリングは、とても優雅な雰囲気。振り返るとCクラス・カブリオレはキャビンの大きさに対してリア・デッキがやや短く見えたものだが、CLEカブリオレは開けてはもちろん閉めても、とても伸びやかで、エレガンスが薫る。

室内は広く快適、シートの掛け心地も素晴らしい。

カラー・コーディネートも豊かで、ボディカラーは9色、ソフトトップは3色から選べる。更に内装は4パターンを設定。派手めにも行けるが、ボディカラーは敢えて抑えて、いざトップを開けた時に華やぐ内装という試乗車の組み合わせは、まさにコレがそのまま欲しい! というくらいソソられた。

その内装がCクラスとほぼ変わらないのが唯一、残念と言えば残念だが、クオリティに不満があるわけではない。前席はCLE専用のスポーツ・シート。後席に乗り込む際には、その肩にあるレザーベルトを引けば、全体が前方にスライドしながらバックレストが前倒しになる。



開けたソフトトップを収めるために後席はクーペに較べてバックレストが立ち気味だが、それでも大人が何とか座れるスペースは確保されている。ラゲッジスペースも広く、しかもトランク・スルーも備わるなど実用性には文句をつける余地はない。

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