2025.01.09

CARS

約1420万円~で、ついに市販モデル登場 ソニーとホンダの共作EV、アフィーラ1がCES2025でデビュー

ホンダとソニーの合弁会社であるソニー・ホンダモビリティ(SHM)が、アメリカ・デトロイトで開催されているデジタル関連の見本市であるCES2025で、初の市販車となるアフィーラ1を公開した。2023年のCESでお披露目され、ジャパン・モビリティショー2023にも展示されたコンセプト・モデルの市販バージョンだ。

ほぼコンセプト・モデルのまま

ほぼ最終形と言われるエクステリアはキャラクター・ラインの少ないスッキリとしたデザインが特徴的だったコンセプト・モデルの意匠を踏襲。セダン風だが、テールゲートを備えた5ドアとなっている。ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4915×1900×1460mm、ホイールベースは3000mmで、2024年に披露されたプロトタイプから変更されていない。

ボディ・カラーはタイダルグレー、カームホワイト、コアブラックの3色展開。内装はブラックとグレーで、シグネチャーは内外装色の組み合わせが自由に選択できる。



室内幅一杯に広がる大型液晶

インテリアはフル5シーターで、765リッターの荷室容量も確保。インパネはホンダeを彷彿させる室内幅一杯に広がる大型液晶パネルを備える。機械式のスイッチは最小限で、四角いデザインのステアリング・ホイールは上半分が視認性を高めるためにレーシングカーのようにカットされている。

装備面では、「レベル2+」のADAS(運転支援装置)であるインテリジェントドライブ、音声操作やエージェントとの会話が可能なパーソナルエージェント、3年間無料の5Gデータ通信などを標準搭載。OTA(Over The Air)での機能改良と拡張も可能だ。シグネチャーには、リア・エンタテインメント・システムとセンターカメラ・モニタリング・システムが装備される。



目標航続距離は、最大約483km

駆動方式は前後2モーターの4WDで、モーター出力は前後とも245ps。駆動用バッテリーは91kWhのリチウムイオンだ。充電は交流普通11kWと直流急速150kWだけでなく、テスラのスーパーチャージャーも利用できる。航続距離は、最大300マイル(約483km)を目標に開発中だ。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク。タイヤ・サイズは、前225/55、後245/50の19インチのほか、前245/40、後275/35の21インチも用意される。



2社の強みを活かす

ソニーとホンダ2社の強みを活かしたSHM独自のテクノロジーも採用。ノイズ・キャンセリングと立体音響技術、各シートに最適化したサウンド・システムとディスプレイといった、エンタテインメント技術、ロボティクス研究に基づく姿勢制御を応用したモーター、ブレーキ、サスペンションの統合制御などが用いられる。

また再生材を積極的に導入しているのも特徴のひとつ。ボディ・パネルだけでなく、従来は難しかったというシャシーの一部にも使用するとともに、内装では表面積の約70%が再生材や植物由来原料の素材だという。



まずはカリフォルニア州から販売を開始

まずはアメリカ・カリフォルニア州での販売を予定。2025年内に正式発表され、2026年中旬の納車開始となるようだ。今回の発表と同時に、払い戻し可能な予約金200ドルでの予約が開始されている。ラインナップは、標準仕様のオリジンと上級仕様のシグネチャーの2グレードで、車両価格は8万9900〜10万2900ドル、1ドル158円換算で約1420万~1630万円と発表された。

日本市場への導入も行われる。納車開始は2026年内の予定。詳細は追って発表される模様だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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