2024.01.06

CARS

次世代のプレリュードからホンダジェットまで 【ジャパン・モビリティショー回顧録:ホンダ篇】

名称もコンセプトも新たに、前回の東京モーターショーから4年ぶりに開催された自動車の祭典、ジャパン・モビリティショー(JMS)2023。来場者も目標の100万人を超える111万2000人を集め、成功裏に終わったのを覚えている方も多いはずだ。今回はあの興奮をメーカー別に振り返ってみたいと思う。第4弾はホンダ。4輪、2輪はもちろんのこと、汎用機や航空機まで手掛けるホンダにとってモビリティ全般を扱う今回のショーはまさに的を射る企画だったと言えるだろう。

多彩なモビリティを出展

ジャパン・モビリティショー2023におけるホンダのテーマは、「制約から解放」し、「人の能力と可能性を拡張」すること。クルマやオートバイだけでなく、飛行モビリティから自動運転タクシー、小型船舶向け電動推進機など、多方面の新技術提案が予告された。



迫力のホンダジェット

なにより迫力があったのは、「ホンダジェット・エリートII」の実物大モックアップ。ウイングはないインテリア検討用だったが、全長13mの展示物は自動車系ショーでは十分すぎる大物だった。

さらに、研究中の飛行モビリティ、「ホンダeVTOL」の模型と、搭載するガスタービン・ハイブリッドシステムもブース入り口付近に展示し、空への取り組みをアピールした。



どうやらプレリュードは市販前提

クルマ好きの興味は飛行モビリティの奥のステージに向けられた。一番の注目はスペシャリティ・スポーツ・コンセプトとして予告されていたショーモデルだ。

フロアに置かれたそのクルマは白いクーペで、車名は当日に「プレリュード」と明かされた。個人的には「S2000」のスピリットを受け継ぐFRピュアスポーツの再来にちょっと期待してはいたのだ、王道スペシャリティカーの復活はビッグニュースだ。

今回、メカニズム的な詳細は一切明かされていないが、市販に向け鋭意開発中だという。「本格的な電動化時代へ“操る喜び”を継承する」と謳っており、おそらくハイブリッド車となるのだろう。



シティとモトコンポもEVで復活

かつての「シティ」と「モトコンポ」を思わせる電気自動車=バッテリーEV(BEV)の「サステナ-C」と「ポケット」も注目のコンセプト・モデルだ。事前に写真が公開されていたため、さほどの驚きはなかったが、初代シティの面影に懐かし味を感じた。

一方現実的なBEVとしては、GMと共同開発した北米向けBEV専用モデルの「プロローグ」、GM陣営と共同開発した自動運転タクシーの「クルーズ・オリジン」、マイクロEVの「CI-MEV」などが、近い将来の実用化を見込んでいるものだ。



交換式バッテリーで走るN-VAN

しかし、最も着目するべきは「N-VAN」ベースの「MEV-VAN」だ。これは交換式バッテリーの「ホンダ・モバイル・パワー・パックe:」を8本搭載。このBEVはクルマへの直接充電ではなく、バッテリー交換によって走行するのだ。現在はヤマト運輸とともに実証実験中で、ラスト・ワンマイル的な使われ方が想定されるが、交換拠点の数が増えれば用途は広がりそうだ。

このモバイルパワーパックe:は電動スクーターや3輪タクシーなどさまざまなものに応用できる。会場には、この方式を採用したコマツ製マイクロショベルも登場。ホンダ以外との規格統一が広がり、普及が進むことを期待したい。

また、北米で販売する折りたたみ式バイクや、後付けeバイク・システムなども出品。陸海空にわたる多彩な布陣からはホンダのチャレンジスピリットを存分に感じられた。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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