2025.01.18

CARS

トヨタのネオクラシック愛好家にトムスが応える レストア&オーバーホール・プログラムを開始

トヨタ系のモータースポーツ活動およびカスタマイズなどでお馴染みのトムスは、東京オートサロン2025でレストア事業の「トムス・クラシック」の詳細を発表した。

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ホワイト・ボディから手掛ける

真っ先に展示ブースで目を惹いたのは、AE86(4代目トヨタ・カローラ・レビン&スプリンター・トレノ)のホワイト・ボディだ。これは、トムス・レストア・サービスのデモンストレーションで、実際の作業でも車体から外せる限りの部品を取り外したのち、フレーム修正で新車同様の寸法へ戻すのはもちろん、カスタマイズによる性能向上にも対応するという。



スポット増しなどにも対応

ここで活きるのが、長年に渡りトヨタ車でのレース活動を行う中で蓄積してきたノウハウだ。レストア車種の新車当時を熟知する職人も擁し、本来の姿を可能な限り再現する。

さらに、スポット増しなどを加え、剛性を現代レベルに近づけるといった、旧車の弱点克服も可能。クラシック・モデルを次世代へ受け継ぐことを目指し、熟練の技と最新技術を融合させた再生を行う。



持ち込みでオーバーホール

また、トムスといえばエンジン製作の腕前にも定評があり、レース・ユニットはもちろん、ストリート向けのエンジンでも名を馳せた。その伝統を現代に蘇らせたのがトムス・エンジンだ。

展示されたのは、4A-G、3S-G、2JZという、トヨタのネオクラシック・モデル(ネオクラ)用としては代表的な3機種。いずれもAスペックと呼ばれるオーバーホール+αの仕様で、量産部品を用いながら、排気量や圧縮比などはそのままに、段付き修正やバランス取りなども施している。大幅に性能を高めるチューニングではなく、ノーマル状態を維持したストリート使用向けだ。



オーダーメイドも可能

このほか、耐久性より性能を重視したパーツを使用するハイパフォーマンス仕様のBスペックと、用途に合わせてオーダーメイドするCスペックを設定。価格は4A-Gが258.5万円~、3S-Gが302.5万円~、2JZが654.5万円~。設定はそれなりに高額だが、経験豊富なレース・エンジン・メカニックが手掛けるトムスのコンプリート・エンジンとしては納得の価格だろう。

隣接するトヨタガズーレーシング・ブースでは、旧型車の部品を供給するGRヘリテージパーツの追加発売予定品目が発表されており、ネオクラの維持に苦心するトヨタ乗りとしては、心強さを覚えるばかりだ。もっとも、先立つものは心許ないのだが……。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、トムス

(ENGINE WEBオリジナル)

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