2025.03.09

WATCHES

レディースモデルをサイズアップ! 逆転の発想が目から鱗 エンジン時計委員、野上亜紀のイチオシ パンテール ドゥ カルティエ

エンジン時計委員、野上亜紀のイチオシはこれ! カルティエ パンテール ドゥ カルティエ

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エンジン時計委員会が新しいトレンドとしていま注目しているのが「ジェンダーレス・ウォッチ」だ。大径ケース、カラフル文字盤とここ最近の流行りが一段落したいま、新たに注目されているのが静かなる豪奢=「クワイエット・ラグジュアリー」と「ジェンダーレス」のキーワードだ。今回はそんな注目ウォッチのなかから、エンジン時計委員の上野亜紀がこの一本をセレクトした。

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エンジン時計委員、野上亜紀のイチオシはこれ!
カルティエ パンテール ドゥ カルティエ

時計でもジュエリーでもあり、カルティエを象徴するアイコンのひとつがパンテール ドゥ カルティエ ウォッチ。1980年代の誕生以来、より現代的な装いに進化を遂げてきた。野上さんの推しは、イエローゴールドとステンレススティール製ケース+ブレスレットのラージモデル。クォーツ。ケースサイズ縦42×横31mm、日常生活防水。161万400円。



ジェンダーレスの定義を塗り替える

ここ数年、レディスウォッチ界ではすっかり定着したジェンダーレス化の流れ。主には機械式時計を中心とする女性向けの大径化から始まったものであるが、最近では男性モデルのサイズダウンも特筆すべき傾向の一つだ。

この時計で驚いたのは、レディスで人気を博してきたコレクションのサイズアップという点である。

「パンテール ドゥ カルティエ」といえば丁寧に磨かれた艶やかな輝き、しっとりとした滑らかなブレスレット使いがジュエリーライクな時計として高く評価されてきた。

ゆえに、男性の腕にもふさわしいこのラージモデルは実に新鮮。嫌味なく洒脱に馴染む趣が、時代の空気にふさわしい。

カルティエは同様に、タンクの縦30mmを切るミニモデルやレディスで人気のベニュワールを男性向けに提案している。

女性から見るジェンダーレス化ばかりではなく、多様な角度から新たな定義を投げかける姿勢に、時代を見つめ独自の感性を築き上げてきたその実力を感じてやまないのである(エンジン時計委員 上野亜紀)。

(ENGINE2025年4月号)

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