2025.05.20

CARS

「操舵に対して鬼神のごとく反応!」 自動車評論家の大谷達也、武田公実、桐畑恒治はいったいどんなスポーツカーに試乗したのか?

大谷達也さん、武田公実さん、桐畑恒治さんが試乗したのはイギリスのあのスーパースポーツカーだ!

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「知性が漂っている」桐畑恒治


イタリアン・エキゾチックと肩を並べるハイ・パフォーマーでありながら、マクラーレンにはライバルたちの派手派手しさとは一線を画す、知性が漂っている。

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それは目にも鮮やかなグリーンのボディ・カラーを纏っていても、わずか11秒でオープン・エアが楽しめるリトラクタブル・トップを備えようとも、その知的でスマートな印象は変わらない。



無駄なくきれいに体を包みこむシート形状や、オーディオやドライビング・サポートなどのスイッチ類を完全に廃したステアリング・ホイールとそのフィール、そして屋根を開け放ったときにこそ実感する整流の高さ――すべてが合理的で洗練されている。そこかしこの造りにまったく無駄がないのがスゴイ。

さらには750psを誇る4リッター V8ツインターボの吹け上がりも、7段ギアボックスのつながりもこの上なく滑らか。これほどの高性能でありながら、操ることに対してもほとんどストレスを感じさせないのが驚きだ。そして何より、この印象が最新のマクラーレン全車に共通していることこそが圧巻である。

マクラーレン750Sスパイダー

2010年に登場したMP4-12Cから続くマクラーレンのスーパー・シリーズの最新作。先代にあたる720Sから多くを引き継いでいるが、車体中央に縦置きされる4リッター V8ツイン・ターボ・ユニットは最高出力が750psとなり、720S比で30ps引き上げられている。試乗車はスパイダーで、0-100km /h加速は2.8秒、最高速度は332km /hに達する。全長×全幅×全高=4569×1930×1196mm。ホイールベース=2670mm。変速機は7段デュアルクラッチ式自動MTのみ。車両乾燥重量=1326kg。車両本体価格=4300万円。

写真=小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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