2025.03.28

CARS

どっしりとした乗り心地とインテリアの質感にため息が出る! レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550e そのゴージャス感にまず感動

レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550e/全長×全幅×全高=4960×2005×1820mm。ホイールベース=2995mm。車両重量=2840kg。車両本体価格=1685万円。

全ての画像を見る
今年もやりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。大磯プリンスホテルの大駐車場に集めた注目の総勢33台の輸入車にモータージャーナリスト33人が試乗! 世界の自動車業界が大変革期の真っ只中にある今、各メーカーがこの上半期にイチオシするそれぞれのニューモデルに5人のジャーナリストが試乗。計165本の2025年注目輸入車の試乗記を順次公開。

advertisement


レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550eには、島下泰久さん、藤原よしおさん、斎藤慎輔さん、今尾直樹さん、松田秀士さんが試乗。今回は今尾さん、松田さんの「ここがスゴイ」リポートをお届けする。



「価値観が異なる」今尾直樹

ロータスの電気GTから乗り換えると、こちらは伝統とモダンのほどよい折衷に感じられ、少々ホッとする。

いざ、アクセルをじんわり踏むと、EVと変わらぬ静かさで走り出す。電池の残量は3%、EV航続可能距離1kmなれど、PHEVのデファクトはEV走行だから、である。

西湘バイパスへの合流地点でアクセルを踏み込むと3リッター直6ターボが目覚める。

全長×全幅×全高=4960×2005×1820mm。ホイールベース=2995mm。車両重量=2840kg。車両本体価格=1685万円。

22インチの大径ホイール&タイヤを装着する分、乗り心地は少々SUVっぽい。たまさか横風が強いので、速度を控えめにする。ポカポカ陽気で室内は暖かく、青い湘南の海を左手に眺めながらゆったり走る。

そのうち高い視点とSUVっぽいと感じた乗り心地に慣れてきて、なんとも気分がよい。飛ばすだけが能じゃない。と思うと、ますます気分は最高。ぼかぁ、幸せだなぁ。

車名の「スポーツ」は「運動競技」のことではなくて、「気晴らし」の意にちがいない。ドイツ的なるものとは異なる価値観。スゴイのはそこだ。



「走りと質感にため息が出る」松田秀士

シートに座り込むとそのソフティーな肌触りというか、ゴージャス感にまず感動。

コックピットに目をやると大きなタッチ式ディスプレイ。以前はテレイン(走行)のモード切替スイッチがギヤ・セレクト・レバー周りにごちゃごちゃとあったのが、のっぺりというかスッキリとしたセンター・コンソール。

ではテレインはどこ? というとPIVI PROと呼ばれる大きなセンター・ディスプレイで設定する。すべてのコントロール機能はこのタッチ・スクリーンに集約されている。例えばドライブ・モードのコンフォートもオフロードも深層に切り替えてタッチして設定する。

残念ながら電動走行はすでにバッテリーを使い切っていたため試せなかったが、やはり走りはレンジローバーだ。とにかく走行中室内で耳障りな音がしない。外界と遮断されたような密閉感はないくせに、とても静かで普通に過ごせるのだ。285/45R22のオールシーズン・タイヤを履いているのに、SUVらしいどっしりとした乗り心地とインテリアの質感にため息が出る。

■レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィーP550e
現行の第三世代レンジローバー・スポーツは2022年に登場。2025年モデルのトピックは、内外装をダーク・トーンで統一したステルス・パックが追加されたほか、プラグイン・ハイブリッドのP550eのプライスを引き下げていること。試乗車はこのP550eの上位グレードのオートバイオグラフィーで、フロントに縦置きする3リッター直6ガソリンとモーターはそれぞれ最高出力400psと217ps、最大トルク550Nmと281Nmを発揮。8段ATを介して4輪を駆動する。全長×全幅×全高=4960×2005×1820mm。ホイールベース=2995mm。車両重量=2840kg。車両本体価格=1685万円。

写真=山本佳吾/小林俊樹/神村 聖

(ENGINE2025年4月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement