2025.05.09

CARS

「バレエダンサーのように路面を舞い、私の魂を熱くする」と吉田由美(自動車評論家)が絶賛したクルマとは? 上半期注目の5台の輸入車にイッキ乗り!

吉田由美さんが乗ったのは、ロールス・ロイス・スペクター、アルピーヌA110 GT、マクラーレン750Sスパイダー、フィアット600eラ・プリマ、ヒョンデ・アイオニック5ラウンジの5台

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ヒョンデ・アイオニック5ラウンジ「世界のスーパースター」

流線型や箱型とも違うユニークな「アイオニック5」のフォルムはインパクト大。日本のみならず世界中の賞を総なめにするというセンセーショナルなデビューから2年。アイオニック5はさらなる進化を遂げました!

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ヒョンデ・アイオニック5ラウンジ

新たに搭載された84kWhの大型バッテリーは第4世代のセルを採用し、一充電での航続距離もWLTCモード616kmと大幅アップ。「MY DRIVE」モードの設定や、今回試乗した「ラウンジ AWD」グレードにはドライブ・レコーダーが完備されるなど、まさに技術とデザインの融合。

そもそもアイオニック5は右ハンドルなのはもちろん、ウインカー・レバーも日本と同じ右側に設定。さらに曲がりたい方向の画像がメーターパネル内に表示され、右左折時の死角をカバー。韓流スターは日本語も習得し、日本市場に確固たる地位を築いていますが、BTSやBLACK PINKなどはアジアを飛び出して世界のスーパースターに。アイオニック5はまさにそんな存在かも。私の脳内には「APT.」が流れてました(笑)。

「ただの道を“物語”に変える」吉田由美から見た、いまのガイシャのここがスゴい!

エンジンをかける。その瞬間、ただの「移動手段」のはずのクルマが、私の鼓動とシンクロする。深く響くエグゾースト、研ぎ澄まされたステアリングフィール、指先まで伝わる路面からのインフォメーション。輸入車は単なるクルマではなく、感情を揺さぶる相棒。

たとえばドイツ車の精密なエンジニアリング、イタリア車の情熱的なデザイン。フランス車の個性的な美学、英国車の、歴史と品格、クラフトマンシップが息づく“動く芸術”。それぞれが独自の哲学を持ち、乗る人のライフスタイルを彩ります。

今、輸入車にも電動化の波が押し寄せていますが、彼らの個性は健在。シームレスな加速、無音の中に秘められた力強さ、未来を感じさせるテクノロジー。内燃機関の鼓動に感じた魅力と同様、新たな喜びが見いだせるはず。ハンドルを握れば世界が変わる。ドライバーの感性に呼応し、ただの道を“物語”へと変える。それが輸入車。

文=吉田由美

(ENGINE2025年4月号)

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