2025.04.03

CARS

646psのパワーをきっちりと使い切れる驚きのシャシー性能! シボレー・コルベットZ06に試乗したモータージャーナリストの石井昌道はこう叫んだ

シボレー・コルベット Z06 OHVではなくV8DOHCユニットを搭載し、歴代中最もロードゴーイング・レーサーとしての色合いが濃いC8のZ06。車両価格=2580万円。

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今年もやりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。大磯プリンスホテルの大駐車場に集めた注目の総勢33台の輸入車にモータージャーナリスト33人が試乗! 各メーカーがこの上半期にイチオシするそれぞれのニューモデルに5人のジャーナリストが試乗した、計165本の2025年注目輸入車の試乗記を順次公開。

シボレー・コルベット Z06には、島下泰久さん、田中誠司さん、河村康彦さん、松田秀士さん、石井昌道さんが試乗。今回は松田さん、石井さんの「ここがスゴイ」リポートをお届けする。

ドライバー・オリエンテッドの考えに貫かれたコクピット。右ハンドル仕様のペダル・レイアウトに違和感はない。

「もうたまらない!」松田秀士

もともと“ZO6”は1963年モデルのオプション・パッケージ注文コードだったという。しかしそれ以降シボレーのラインナップから姿を消し2001年のC5型で復活している。

C5以降はすべてのZ06に試乗しているが、ミドシップとなったC8型で箱根を攻めるのは初めてのこと。歴代がそうであったように、Z06はコルベットの単なるスポーツ・モデルではなく、サーキットを楽しめるレーシング・モデルでもあるのだ。

バケット・シートは掛け心地、ホールド性ともに抜群である。

5.5リッター V8DOHCスモール・ブロックのNAエンジンは646ps/623Nmの強力なユニットで、8段DCTを組み合わせる。超パワフルでNAならではのスロットル・レスポンス。

操舵初期の鋭い応答に少しの初期ロールを感じたあと、フルロールのコーナリング姿勢に移る。そのロード・ホールディング性はバツグン! 前後バランスも非常に良く、さらにステアリング・ホイールを切り込んで横Gを楽しむ。

リヤのダウンフォースを感じる。すかさずスロットルON! 2速であっという間にリミッター! 間髪入れず3速にアップシフト。もうたまらない!

Z06の心臓は5.5リッターV8 DOHCエンジン「LT6」。ブロックもヘッドもレーシング・モデルC8.Rが搭載する「LT6R」と同じ。

「とてつもなくリーズナブル」石井昌道

レースに勝つため約70年の歴史で初めてミドシップ化を選択したと聞けば、さぞ硬派な乗り味を想像するかもしれないが、コルベットはパフォーマンス志向のZ06でさえサスペンションのストロークがとんでもなくスムーズで、路面の凹凸からの入力を綺麗にいなして乗り心地は抜群にいい。下手なプレミアム・セダン顔負けの快適性を、バスタブに座り込んだような格好で体験するとなんだか不思議な気分だ。

とはいえ本領を発揮するのはワインディング・ロードだ。ちょっとやそっとコーナーを攻めたぐらいではロールをほとんど感じず、正確無比で路面に張り付くようなハンドリングを披露。一昔前のコルベットはトリッキーな動きがあってアクセルを踏み込むのが怖かったが、ミドシップ化によって理想的なスポーツカーになった。646psのパワーをきっちりと使い切れるシャシー性能なのだ。

エンジンは高回転域での吹き上がりの良さ、レスポンスともに文句なし。2580万円~という価格がとてつもなくリーズナブルに思えるほどだ。

■シボレー・コルベット Z06
OHVではなくV8DOHCユニットを搭載し、歴代中最もロードゴーイング・レーサーとしての色合いが濃いC8のZ06。5.5リッターV8は最高出力646ps/8550rpm、最大トルク623Nm/6300rpmを発生、8段DCTを介し後輪を駆動する。4680×2025×1220mm。ホイールベース=2725mm。車重:1720kg。車両価格=2580万円。

(ENGINE2025年4月号)

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