2025.04.25

CARS

「正直に白状すると、ちょっと欲しいかも……」というクルマとは? 嶋田智之(自動車評論家)が5台の注目輸入車に試乗!

嶋田智之さんが乗ったのは、ロータス・エメヤR、フェラーリ・プロサングエ、シトロエン・ベルランゴ・マックス、アウディSQ8スポーツバックeトロン、BYDシールAWDの5台

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フェラーリ・プロサングエ「これがマラネロの底力」

フェラーリといえばミドシップのスーパー・スポーツというイメージが濃いけれど、むしろマラネッロがより大切にしてきてるのは、顧客の幅が広いラグジュアリーなグランツーリスモだろう、とずっと感じてきた。

フェラーリ・プロサングエ

その最新版であるプロサングエを初めて走らせて感じたのは、これはマラネロ製GTの髄の髄だな、ということだった。

独特のエレガンスを放つ存在感。乗降しやすい観音開きの4枚ドア。大人4人がピタリとはまり、備えの不足ひとつ感じられない室内空間。シチュエーションを選ばない最低地上高とAWDシステム。フェラーリ史上、最も万能なクルマであるのは明らかだ。

フェラーリ・プロサングエ

それでいて跳ね馬としての濃厚なテイスト、つまりは“快感”が、あらゆる部分から強烈に伝わってくるのだ。

絶滅が危惧される自然吸気のV12の何とも心掻き立てられる音色、素早く滑らかにどこまでも伸びていくスピード。大きさも重さも感じさせない、切れ味鋭いくせに自然な感触の曲がりっぷり。ほかに何が必要? これがマラネロの底力か、と打ちのめされた。

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