2025.11.02

CARS

人生を一変させた愛犬ココとの出会い 清水和夫さん(自動車評論家)の愛車もスポーツカーからレンジローバーに

ココが来てからレンジローバーを購入。最終的には富士山の麓にある広い土地つきの山荘を購入。ライフスタイルが激変した。

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生活が劇変した


ココが我が家に来たのは2009年秋。そこからは私達のライフスタイルが一変する。

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愛車のポルシェやメルセデス(スマート)ではケージが積めないから、事務所のスバルと次男のミニクーパーを使って自然豊かな野原を探した。シティボーイで育ったので、アウトドアは得意ではないが、犬と過ごせるキャンプ場を巡り、大自然の中で犬と遊んだ。できればノーリードで自由に走らせたかったので、訓練所に入れて徹底的に呼び戻しの訓練を行った。



狩猟犬のDNAが刻まれているので、鳥を見ると前足を挙げてポイントする。尻尾が生まれつき短いのも、この犬種の特徴だ。狩りで尻尾を振ると、獲物が逃げてしまう。短い尻尾の犬を数世代かけて繁殖すると、短い尻尾の猟犬が生まれるようだ。

まずは近くにある代々木公園のドッグランに連れ出し、ノーリードで走らせる。他の犬との戯れはあまり好きではないようだ。飼い主の位置を確認しながらも、自由に走る姿は凛々しかった。あるとき、ドッグランの囲いを掘り、くぐり抜けて脱走したことがあった。広大な公園を自由に走り回り、万が一の事態を恐れ、懸命にココの捕獲に務めるが、俊敏なココを捕まえることはできなかった。やがて本人が疲れてきたとき、オヤツがほしくて戻ってきた。



それからはココを連れて色々なキャンプ場を巡ったが、気に入ったのは本栖湖にあるいこいの森キャンプ場。本栖湖は水深が深く、透明度は高い。しかもエンジン付きボートが禁止されているので、カヤックにはうってつけ。このときの体験で、ココは泳ぎが上手であることが分かった。自分から湖に飛び込み、カヤックと並走して泳ぐのが好きみたいだ。冬になると、虫がいない低山を散策する。深い雪もなんのそのだ。

山中湖近くにある清水さんの別荘にお邪魔すると壁に「COCO HOUSE」と書かれた大きなボードがあった。清水さんはココちゃんのためにここを購入したのだという。

ココが来てからレンジローバーを購入し、ますますアウトドア・ライフが充実した。最終的には富士山の麓にある広い土地つきの山荘を購入し、週末はここでココと過ごすことになった。

小さな犬と出会ったことで、ここまで自分のライフスタイルが激変するとは驚きだ。ちなみにレンジローバーは21万kmも走破し、ココとの思い出がたくさん詰まっている。

文=清水和夫 写真=茂呂幸正

(ENGINE2025年5月号)

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