2025.04.29

CARS

噂の新型モデル、フェラーリ296スペチアーレがついに登場! デリバリーは2026年春 価格は約6500万円

前例のないレースからのフィードバック

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レースからのフィードバックは、動力系だけに限ったことではない。エアロダイナミクスは重要なソリューションとして注目されており、296スペチアーレにも驚くべきコンセプトの新技術が多数作用されている。

その多くが296チャレンジ用に開発されたもので、ロードカーへの採用は前例がないという。



ただし最も特徴的なリアのサイド・ウイングは、FXX-Kと296チャレンジの空力技術をミックスして採用している。垂直フィンと小型のウイングはFXX-Kから、特徴的なバンパーの形状は296チャレンジから用いてひとつにまとめ、世にも不思議なリアの両隅を囲みこむように湾曲したサイド・ウイングを完成させた。ちなみに垂直フィンは後流を最適化してドラッグを低減する効果があり、小型ウイングの水平面はダウンフォースを発生する。

またリアのアクティブ・スポイラーは296GTBから受け継いでいるが、アクチュエーターの制御を見直し、作動速度を速めたほか、新たに中間位置のミディアム・ダウンフォースも加わっている。



さらに、フロントのエアロダイナミクスにも大きな変更があった。296チャレンジのエアロ・ダンパーという技術で、フロント・スポイラーの中心からアンダートレイに導かれた気流の一部を、ダクトを使ってボンネット上面に導くことで、アンダートレイで発生するダウンフォースを高め、加速や減速時にライドハイトが変わってもダウンフォース自体を安定させる効果がある。

また、ボンネットには296GT3からドラッグとダウンフォースの両方に効果があるルーバーが採用された。ちなみに、ヘッドライトの下に開けられたブレーキ冷却用のダクトの開口部も拡大されている。

そのほか、アンダーボディの見直しや完全新設計のリア・ディフューザーの採用なども含めると、エアロダイナミクスの改良でダウンフォースは296GTB比で20%も増加しているという。



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