2025.07.27

CARS

こんな秘密基地が欲しい! 白洲次郎を知って「ポルシェが生涯の友になった」 1970年型ポルシェ911Sオーナーの素敵な人生の楽しみ方とは?

1970年型ポルシェ911Sとオーナーの入川ひでとさん。

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ピタッとハマった

免許をとり、ホンダ・アコードから始まった入川さんの自動車遍歴は、その後VWゴルフ1、シロッコ、アウディ80と続いていく。

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「そのあとはボルボ242ターボとか、メルセデスとか色々と乗りました。あと東京に出てきてからはマセラティが好きだったから、ビトゥルボに始まって、ミストラル、ボーラ、ギブリ、カムシンとスーパーカーをひととおり買いましたね」

でもなぜかポルシェには、手を出さなかったそうだ。

「当時はね、僕の内面にクルマは鎮座しないで飾りのような存在だった。今思うと、結果的にポルシェになることは薄々わかっていたんだと思うんです。でも本物の匂いがするじゃないですか、ポルシェって。だからうかつに手を出してはいけない気がしたんだと思うな」



その後バブルが崩壊したことで、持っていたクルマも手放し再スタートすることになった入川さんは、裏原宿ブームの火付け役にもなった“ワイヤードカフェ原宿”をプロデュースして成功。続いて東急東横線高架下の再開発にも携わり、複合カフェ“SUS”をオープンさせた。

「カッコいい空間で、いろんな物を飾ったんだけど何かが足りない。じゃあ、ちょっと攻めてみよう。ここにポルシェがあったらカッコいいだろうと、お店に置くつもりで40歳の時に買ったのが70年型の911Sタルガだったんです。それが人生で初めてのポルシェでした」

あまり調子がよくなく色々と苦労したというタルガだったが、初めてポルシェを手に入れてみて、入川さんは「ピタッとハマった」感触を覚えたと振り返る。

ラリー好きが高じて2012年に新井敏弘選手と立ち上げた本格的クラシック・ターマック・ラリー、アルペン・クラシックカー・ラリー(ACCR)も、入川さんの代名詞の1つとなっている。

「ポルシェに乗ってから白洲次郎さんに辿り着いた。次郎さんが乗っていたのも親父と同じ68年式。鶴川から軽井沢のゴルフ場まで2時間で行ったなんて話を聞いたりしているうちに、親父とかぶってきたっていうのかな? 白洲次郎のライフスタイル、親父の教え、モータースポーツ……と、すべてのものが合致したんです。その瞬間にポルシェというものが、自分の中のど真ん中に来た。そこからポルシェが生涯の友になったんです」

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