2025.05.14

CARS

最高出力は510馬力! 価格は1億4000万円から! ポルシェ911のレストモッド、シンガーのクラシック・ターボに乗る【後篇】

ポルシェ911のレストモッド、シンガーの「クラシック・ターボ」に乗った!

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まるで工芸品のよう

ボディ・パネルの大半をカーボン・コンポジット製に置き換えたエクステリアは一分の隙もない美しさ。また、ディテールまでこだわったエンジン・ルームの仕上がりは工芸品のようだし、幅広いビスポーク・プログラムが用意されたインテリアはモダーンとクラシックが絶妙のバランスで同居していて実に楽しい。もちろん、内外装の仕上げは顧客のオーダー次第で、クラシカルでエレガントなテイストからスパルタンな仕様まで幅広い選択肢が用意されている。

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クラシック・ターボの標準的なサービス費用は100万〜150万ドル(約1億4000万円から2億1000万円)で、オーダーする際はベースとなるタイプ964を自分で購入したうえで持ち込む必要がある。なお、日本市場ではコーンズ・モータースがシンガーとパートナーシップを結んでいるので、詳細はコーンズまでお問い合わせいただきたい。

5番目のシンガー

さて、前篇でシンガーはクラシック、クラシック・ターボ、DLS、DLSターボという4つのサービスを用意していると記したが、先ごろこれに続く5番目のサービスが発表されたのでご紹介しよう。

新サービス「ポルシェ911カレラ・クーペ・リイマジンド・バイ・シンガー」

新サービス「ポルシェ911カレラ・クーペ・リイマジンド・バイ・シンガー」は、1980年代のGモデルにヒントを得て誕生したサービスだ。

新サービス「ポルシェ911カレラ・クーペ・リイマジンド・バイ・シンガー」

当時は、自然吸気エンジン搭載の911カレラであってもワイド・ボディをオーダーすることが可能だったことにならい、今回発表されたカレラ・クーペのサービスにもクラシック・ターボによく似たワイド・ボディが用意されるほか、コスワースと共同開発した新設計の4リットル4バルブ・エンジンを搭載することも可能。

その最高出力は420psで、最高許容回転数は8000rpmを越える。こうしたハイ・パフォーマンスを実現するため、強制空冷用のファンは斜め上向きに搭載。さらにファンと各シリンダーをダクトで結ぶことにより、均一な冷却を可能にしたという。なお、ギア・ボックスはボルグ・ワーナー製の6段マニュアルとなる。

新サービス「ポルシェ911カレラ・クーペ・リイマジンド・バイ・シンガー」

さらにシャシーはレッドブル・アドバンスド・テクノロジーと共同開発。

新サービス「ポルシェ911カレラ・クーペ・リイマジンド・バイ・シンガー」

内外装に幅広いビスポーク・プログラムが用意されているのはこれまでと同じながら、フロント・フードにポップアップ式のドライビング・ライトを装備したり、フロント・スポイラーやエンジン・カバーを自分で交換できるオプションなどが設定される模様だ。

【前編を読む】ポルシェ911のレストモッド、シンガーのクラシック・ターボに乗る

文=大谷達也 写真=シンガー・ヴィークル・デザイン社

(ENGINE Webオリジナル)

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