2025.08.02

CARS

ポルシェの緻密さは蜜の味 傷ひとつない新車のような1972年式911S 新旧911とケイマン、計4台のポルシェを所有するオーナーのポルシェの楽しみ方

傷ひとつない新車のようなこの個体をどうやって見つけたのだろうか? 目の前にある1972年式ポルシェ911Sの状態の良さに驚いた。

全ての画像を見る

ルノー・クリオV6

動物病院を開業するためにしばらくクルマ趣味を封印した上田さん、念願の開業時に買ったクルマは中古のトヨタ・カローラだったという。

advertisement


「友人から7万円で譲ってもらって。最初はカローラですよ。アハハハ」

仕事が軌道に乗り始めた3~4年後、初めて新車の輸入車を購入する。

「メルセデス・ベンツCLK。W208です。ナンバーを208にして10年以上持っていました」

上田さんの現在の愛車のナンバーがすべて208なのはこれが起源なのだそうだ。

「CLK以外に遊び用のクルマが欲しいと思いケータハム貯金を始めました。ちょうど頭金が貯まったころに東京モーターショーがあり、そこにルノー・クリオV6が展示されていたんです」

見た瞬間、心に刺さったという上田さんはルノー/アルピーヌのスペシャルショップ「SiFo」の藤井照久さんに注文をした。

「1月に来たんですけど4月に箱根でスピンして崖下へ転落して全損です。幸い、自分は打撲で済みました。おまわりさんに小田原駅まで送ってもらって。藤井さんに電話してもう1台お願いしますと」

この辺りから開業前に封印していた上田さんのクルマ熱がイッキに爆発する。

「メルセデス・ベンツ560SL(W107)を増車しました。これはすごく良かった。その後はアストンマーティンV8ヴァンテージ、アウディS4、アウディRS4などが増えていきました」

2016年に登場した991型ポルシェ911タルガを見て上田さんは衝撃を受けた。とりわけシルバーのタルガバーには見とれたという。

そんな上田さんの目をハッとさせたのが991型ポルシェ911タルガのデビュー写真だった。

「タルガバーが心に刺さっちゃって。なんてカッコいいんだろう! と。持っているクルマのほとんどを手放しても欲しいと思ったんです」

アウディS4、アウディRS4、ルノー・クリオV6、メルセデス・ベンツ560SLを手放してトラウマの残るポルシェ911を購入した。

「乗ったら、なんだこれは! と思いました。だって、めちゃくちゃ乗りやすいんです。これなら誰でも扱えると思いました。ポルシェの進化は本当にすごいと感服したのを覚えています」

991型タルガの納車を待つ間、ディーラーがポルシェ・ボクスターを貸してくれた。

日常の足グルマとして購入したポルシェ・ケイマンだが、いまやサーキット走行専用車に。

「作戦だと思うんですけどね、乗ったらすごくいいんですよ。ちょうど足に使うクルマが欲しかったので、ケイマンを購入しました。ボクスターにしなかったのは、仕事で使うのがオープンカーというのはちょっとまずいかなと思ったからです」

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement