2025.07.28

WATCHES

ジャズピアニストのデューク・エリントンも着用していた個性的な時計|カルティエ タンク ア ギシェ

個性的な時計の代表格ともいえるカルティエ タンク ア ギシェ

全ての画像を見る
4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目された新作を紹介。今回は個性的な時計の代表格ともいえるカルティエ タンク ア ギシェをピックアップ。ENGINE時計委員の熱いコメントをお楽しみあれ!

タイムマシンで狂騒の時代へGO!

「狂騒の時代」と呼ばれた1920年代にタイムトラベルしてみたいと思うことがある。

パリではアールデコやシュールレアリスムが流行し、アメリカではハリウッド映画やジャズに人々が熱狂した、エネルギッシュで少々イカレた時代を体験できたならさぞ楽しかろうと。



草創期の腕時計も斬新を通り越して、なんでもアリのデザインが登場するからもう刺激的。20年代初頭のスイスで最初に開発された、通称「鉄仮面」スタイルのデジタル表示式腕時計もそのひとつだ。

この種の腕時計を世界的に有名にしたのは、ほかならぬカルティエの「タンク ア ギシェ」だ。実際ジャズのデューク・エリントンも着けていた。

そして今年、1928年のオリジナルモデルのデザインと機能を再現して見事に復活。当時の時計好きの顧客たちを驚かせ、とりこにしたビジュアル・インパクトとミニマリズムの極致がここに甦った。これこそ狂騒の時代へと連れていってくれるタイムマシン、だよね。 

カルティエ プリヴェタンク ア ギシェ

歴史的名作に焦点を当て、現代的アレンジを施して復刻するのが「カルティエ プリヴェ」と呼ばれるコレクション。



最新作は、オリジナルが1928年に遡り、主に30年代にかけて少数が作られた伝説のモデル「タンク ア ギシェ」。通常のダイアルや針はなく、12時位置の窓(ギシェ)でジャンピングアワー式の時、6時位置の窓で分を表示するデジタル方式や、フェイス全面を覆うケースはユニークの極み。

手巻き。ケース縦37.6mm×横24.8mm。非防水。プラチナ(写真左)884万4000円、イエローゴールドおよびピンクゴールド各759万円(すべて予定価格)。9月発売予定。

問い合わせ=カルティエ カスタマー サービスセンターTel.0120-1847-00

文=菅原茂

(ENGINE2025年7月号)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement