2025.06.06

CARS

生産台数が増えたジムニー・ノマドの納車はいつに? “転売ヤー”への対策とは? 国沢光宏(自動車評論家)が調べてみた

転売ヤー対策も実施されているというジムニー・ノマド。

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生産台数が2.75倍で納期は短くなるのか?

ということで長い前置きになったが本題である「ノマドの増産で納期は短くなるのか」について考察してみたい。

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前述の通りノマドの生産はインドのグルガオン工場になる。販売目標1200台という目論見だった。しかし日本で受注を開始すると予想以上のオーダーを受けてしまう。どうしたかといえば、当然の如く増産をしている。





日本であまり報道されていないが、インドでのノマド人気はイマイチ。インドの貨幣価値だと高価な上、インド人は豪華なインテリアやソフトな乗り心地を好むためらしい。

そこでインド向けだった生産キャパシティの一部を日本向けに振り、4月は販売目標の2倍に相当する2524台を登録した。これで一気に需給状況が変わったらしい。

というのも読者の方が4月下旬にオーダーしたところ「まずシエラを注文して欲しい」と言われ契約。すると5月上旬に「そろそろ車庫証明を」と言われ、10日間ほどで納車されたそうな。どうなっているのか?

転売ヤーへの対策!

調べてみた。すると当初受けた5万台の受注の半分くらいが、いわゆる転売ヤーだったようだ。実際、中古車を探すと登録しただけのノマドが400万円くらいで並んでいる。

スズキも問題意識を持ち、転売ヤー対策したところ、キャンセルが続出。詳細なデータを取れないため数字は大ざっぱながら、複数の関係者に聞くと「シエラをオーダー」で転売ヤーを判別しているようだ。



仮に5万台の半分が転売目的だとすれば本当の受注台数2万5000台ということになる。5月までに5000台程度納車されているため、残り2万台。今後2カ月で5千台納車されたら1万5千台だ。

7月から3300台に増産されるノマドが納車開始されると、遅くとも年内にオーダー済みの人へ行き渡る。となれば夏休み中に受注再開となる可能性大。もちろん試乗車も用意されると思う。



遠からず納期だって普通になる。なんせ軽自動車のジムニーは月産5000台規模。3ドアのシエラが3000台規模。インドからの3300台を合わせればシリーズで約1万2000台になる。いくらジムニー人気でもこれだけの台数を供給出来れば足りることだろう。



以上、なお自分で買うのならコスト・パフォーマンスが高くて楽しい『シエラの5段マニュアル仕様』を選ぶ。

文=国沢光宏

(ENGINE Webオリジナル)

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