2025.06.07

CARS

このGRスポーツも日本導入を! トヨタ・アイゴXにピリ辛ホットハッチ追加&全モデルがハイブリッド化

トヨタが主に欧州で販売する小型クロスオーバー、アイゴにGRスポーツ登場。

全ての画像を見る
トヨタが主に欧州で販売する小型クロスオーバー、「アイゴX」が、1リットル直列3気筒から1.5リットル直列3、気筒ハイブリッドへ全面移行。同時に、新規グレードとして「アイゴGRスポーツ」が設定された。

最初はPSA共同開発、今はトヨタ・オリジナル

アイゴXは、Aセグメント・ハッチバックであるアイゴの後継モデルだ。アイゴは、Bゼロと銘打たれたトヨタと当時のPSAの共同開発プロジェクトにより、兄弟車のプジョー107とシトロエンC1とあわせて2005年に誕生。2014年には2代目へ以降し、後継のプジョー108/シトロエンC1とともに2021年まで販売された。

advertisement


トヨタの小型クロスオーバー「アイゴX」。

しかし、2018年には合弁解消が発表され、トヨタ独自開発となった3世代目に当たるモデルは、折からのSUVブームを受けてクロスオーバーへと方針転換。

車名をアイゴXと変えて2022年に発売され、これまでに28万7000台以上を販売してきた。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴX」。

車体サイズは3700×1740×1525mmで、ホイールベースは2430mm。チェコ工場で生産され、欧州仕様のヤリスより全長は240mm、ホイールベースは130mm短く、価格は全車ハイブリッドとなるヤリスより3割ほど安く設定されていた。しかし、マイナーチェンジでアイゴXもヤリス同等のパワートレインを積み、PHEVを除けばもっともCO2排出量の少ないクルマになるという。

これぞピリ辛のホットハッチ

このトヨタ最小のハイブリッド・カー誕生とあわせて注目したいのが、GRスポーツの設定だ。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴGRスポーツ」。

エクステリアは、GR共通のGをモチーフにした六角形メッシュをグリルに採用し、ホイールも専用品となる。ボディ・カラーには、マスタードにブラック・ボンネットの専用パターンが用意される。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴGRスポーツ」。

シャシーは、市街地での普段使いでの快適性を損なうことなく、ファン・トゥ・ドライブを高めるべく、ダンパーとスプリングを専用チューン。ハンドリング向上とロール最適化を図った。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴGRスポーツ」。

また、電動パワー・ステアリングもよりシャープなレスポンスを求めて調整されている。インテリアは黒基調で、グレーのアクセントとGRロゴでスポーティさを演出する。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴGRスポーツ」。

パワートレインまでフルチューンを施す“GR”に対し、“GRスポーツ”の多くは内外装のモディファイと車体の補強、足まわりの変更程度にとどまる。

しかし、欧州仕様のヤリスGRスポーツは最高出力131psの高出力版ハイブリッドを搭載し、0-100km/hは116psの標準仕様より0.5秒短縮の9.2秒をマークする。

アイゴXの出力値は未公表だが、0-100km/hが10秒を切るとされており、もしGRスポーツがヤリスのそれと同等のシステムを積むなら、なかなかおもしろい走りを楽しめそうだ。

トヨタの小型クロスオーバー「アイゴGRスポーツ」。

改良版アイゴXは、欧州市場で2025年末に発売予定。日本導入は見込めそうにないが、GRスポーツの積極的な設定拡大は今後の期待を高めてくれる。かねてより噂されるパッソ後継車であり、“スターレット”の名が復活するとされるモデルにも、ぜひとも用意してもらいたいものだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement