2025.06.16

CARS

ハイブリッドが急増する欧州勢 アウディQ5にもe-ハイブリッドが登場

アウディQ5のSUVとスポーツバックにe-ハイブリッド・クワトロが追加に。

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アウディが、新型Q5のSUVとスポーツバックにe-ハイブリッド・クワトロを追加設定した。

モーターでの走行距離は最大113km


このQ5のe-ハイブリッド・クワトロは新世代バッテリーを搭載し、100km以上のモーターのみでの走行が可能なプラグイン・ハイブリッドだ。

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パワートレインは、ベースとなるエンジンが252psの2リットル直列4気筒ターボ。モーターは最大出力105kW(142.7ps)で、システム出力が270kW(367ps)/500Nmと220kW(299ps)/450Nmという2つの仕様が用意されるのは、先ごろ発表されたA6のe-ハイブリッドと同様だ。



駆動方式は、車名が示すとおり4WDとなる。0-100km/h加速は270kW仕様が5.1秒、220kW仕様が6.2秒、最高速度はいずれも250km/hだ。



新開発の高電圧バッテリーは、17セルのスタックを6つ内蔵し、寸法は517×880×302mm。総容量25.9kWh/実用容量20.7kWhはと、先代比でおよそ45%増加している。

これにより、モーターのみでの走行は市街地で最大113kmに達する。11kWの交流普通充電に対応し、0-100%のチャージは最短で2.5時間を要する。

回生ブレーキは最大88kWの電力を回収する。DレンジもしくはMレンジでの自動回生は、減速度がプリセット可能。コーナーの曲率や制限速度などに応じ、制動具合を調整する。モーターが発電機として稼働する場合、制動プロセスの90%以上を担う。



モーターのみでの走行時には、ステアリング・ホイールのパドルで減速度合いを3段階に調整ができる。レベル0を選ぶと、アクセレレーターを抜いた際にはコースティングを行い、ブレーキ・ペダルを踏んだ際のみ回生を行う。

後席は、スライドとリクライニングを備える3座対応式。荷室容量はSUVが438〜1358リットル、スポーツバックが433〜1300リットルと、エンジン車より80〜100リットルほど縮小している。

装備面では、220kW仕様でもSスポーツ・サスペンションは標準装備で、270kW仕様はさらに、19インチ・ホイールやレッドのブレーキ・キャリパー、スポーツ・シートやSライン仕様のインテリアを採用する。



価格は220kw仕様のSUVが6万3400ユーロ(約1055万円)、スポーツバックが6万5900ユーロ(約1097万円)。270kw用のSUVが7万1800ユーロ(約1195万円)、スポーツバックが7万4300ユーロ(約1237万円)となる。メキシコ工場で生産され、欧州では、6月中旬に受注を開始する。

少し前まではe-トロンことBEVの拡充で完全電動化へ突き進んできたアウディも、時流を受けてハイブリッドの強化に舵を切った。

ユーザー目線では、価格や使い勝手を考えると歓迎すべき状況と言えるのではないだろうか。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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