2025.07.06

CARS

後継モデルのアウディA5に乗り換える必要はあるのか?2021年型A4 TDIオーナーが追加発表になったA5 TDIを見て考えてみた

ついにデビューしたA5ディーゼルモデル

全ての画像を見る
アウディA4の後継モデルである新型A5のディーゼル・エンジン搭載車「TDI」が2025年6月24日に登場。2021年に登場したA4のTDIに乗っているエンジン編集部員は、オーナーは、新型A5のTDIをどう見るのか。

待望のディーゼル・エンジン搭載車の詳細が発表

2025年2月、アウディA4シリーズの後継モデルとして新型A5シリーズがデビューした。このとき、すでにディーゼル・エンジン搭載モデル「TDI」が導入されることがアナウンスされていたが、その時期は明らかにされておらず、「後日発売予定」となっていた。

結局、日本市場において、A4シリーズがA5シリーズに統合されてから約4カ月後となる6月、待望の「TDI」がラインナップに加わった。

A5 TDI(フロントまわり)
▲A5 TDI quattro 150kW

新型A5 TDIのパワーユニットは、2リットル・ディーゼル・ターボ、駆動方式はクワトロ(4WD)。最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmだ。また、一部の限定的な条件においては完全な電動走行が可能な48Vマイルド・ハイブリッド・システム“MHEV plus”の搭載しているのもA5 TDIの特徴となっている。

このMHEV plusユニットは、モーターがトランスミッションのアウトプット・シャフトに接続され、エンジンの出力を最大18kW(24ps)でアシストし、減速時には最大25kWのエネルギーを回生する。

A5 TDI(リアまわり)
▲A5 TDI quattro 150kW

このMHEV plusを搭載するモデルは、TDIのほかにS5とS5アバントとなるが、ブレーキ・ペダルとブレーキの油圧システムが機械的には完全に切り離されているiBRS(統合型ブレーキ制御システム)を採用しており、初期の減速は回生ブレーキのみとなる。もちろん、ブレーキ・ペダルを踏み込めば摩擦ブレーキが作動する。

加えて、電動エアコンプレッサーを搭載しているため、信号待ちなどで車両が停止し、エンジンがアイドリング・ストップしたときでも、空調システムを作動させることができる。

A5アバントTDI(フロントまわり)
▲A5 Avant TDI quattro 150kW

新型A5 TDIのWLTCモード燃費は、17.7km/リットル、アバントが17.4km/リットル。ちなみに、150kWのガソリン車(TFSI)のWLTCモード燃費は、13.2km/リットル、アバントが13.1km/リットルだ。どちらのボディ・タイプであってディーゼルエンジンを搭載するTDIの方が燃費性能が良い。

燃料代が高騰している昨今において、1リットルあたりの単価が約30円(ハイオク・ガソリンと軽油を比較した場合)安いディーゼル車は、家計の負担を軽くしてくれるのは間違いないだろう。

A5アバントTDI(リアまわり)
▲A5 Avant TDI quattro 150kW

加えて、燃料代だけでなく今どきはクルマそのものも高い。輸入車は為替の変動によりその影響を大きく受けている。新型A5 TDIの車両本体価格は716万円で、アバントは741万円。いずれも150kWのTFSIより35万円高となっている。

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement