2025.08.24

LIFESTYLE

いま訪れたい記念日レストランはここ! 南青山の「maerge(マージ)」 実力派シェフの極上フレンチ!

料理は3万9930円のディナーコースより。前菜「キャレ ド ブール」。ワゴンに並ぶ食材はキャビア、クリーム、ポークリエット、チョリソー、ハーブ、コンテチーズ、赤玉ねぎのピクルス。その中から好きなものを選ぶと、スタッフがクロワッサン生地のパンにのせてくれる。

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フランス料理界の実力派シェフが満を持して開いたレストランが、南青山にオープンした。美食家の心を掴む、極上の新店ご紹介する。

一つ星を獲得したシェフのレストラン

南青山に6月に開業した「maerge(マージ)」は、白金「ラ・クレリエール」で一つ星を獲得した柴田秀之シェフによる、モダンフレンチレストラン。

無垢材の質感を生かしたダイニングは13席。シェフズテーブルや個室もある。11月からランチも開始予定。●東京都港区南青山3-8-14 VORT南青山III 1F TEL.03-6910-5615 https://maerge.tokyo

爽やかな植栽が茂るアプローチを抜け、左官壁の廊下を進むと、まるで美術館のような静謐な空気が漂い、メインダイニングでは、現代の名工による家具がエレガントな存在感を放っている。

楽しい前菜「キャレ ド ブール」

約12品のコースの前菜「キャレ ド ブール」は、まずクローシュを開けた瞬間に広がる焼きたてのクロワッサンの香りを楽しむ趣向。



続いて好みの食材をワゴンから選ぶと、メートルがパンに乗せてオープンサンドに仕立て、その流れるような所作が優雅な気分を誘う。

メインディッシュの熟成ジャージー牛は、薪の火でローストし、赤身の旨味を最大限に引き出したもの。

メイン・ディッシュ「熟成ジャージー牛のロースト トリュフソース」。ジャージー牛は米麹パウダーをつけて2週間熟成させている。上の泡は、発酵させた富士吉田のカッコウカヅラの葉の香りをコンソメと生クリームに移したもの。

柴田シェフが自ら選び抜いた“嘘のない”食材と、確かな技術に裏打ちされた料理の数々は、現代的でありながら伝統への敬意を感じさせる。

上質で凛とした安心感を湛える「maerge」。フレンチ・ファンならばすぐに訪れたい注目店だ。

文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

■maerge(マージ)
東京都港区南青山3-8-14 VORT南青山III 1F TEL.03-6910-5615 https://maerge.tokyo

(ENGINE2025年9・10月号)
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