2025.08.15

CARS

偽ブランドに御用心! 押収量がなんと150万点以上! メルセデスの偽造アイテム事情

ニセモノを購入したユーザーにもリスクを及ぼすと、メルセデス・ベンツは警告する。

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ネット通販などで、自動車メーカーやチューニング・ブランドのロゴが入った、それでいて相場より大幅に安いパーツを目にしたことがないだろうか。そうしたアイテムには、露骨に偽造品だとわかるものもあれば、パッと見では見分けのつかないものも少なくない。しかし、いずれにしてもそれらは、ブランドを利用されたメーカーの経済的損失だけでなく、購入したユーザーにもリスクを及ぼすと、メルセデス・ベンツは警告する。

驚くことに150万点以上のニセモノを押収


捜査当局は、2024年だけでも793件を検挙し、メルセデス・ベンツの偽造パーツを150万点以上も押収。その中には、安全基準を満たしていないものも多数あったという。



たとえば、可燃素材を用いたエア・フィルター、性能の低いブレーキ、鉛やヒ素などの有害物質を含んだブレーキ・パッドなどだ。

さらには、パーツだけでなく車両の偽物も増加している。マイバッハやAMGの、知的財産権を侵害したレプリカやモディファイが横行しているというのだ。

こうした偽造のネットワークは、ソーシャルメディアやオンライン・プラットフォームを多用する。メルセデスのブランド保護部署はそれらを精査し、製造者のサイトを特定。削除した偽造品は21万2000項目を超え、これは前年比49%の増加だとか。

偽造品を見分ける基準は、シンプルで数も多くないとメルセデスはいう。

まずはあまりにも安い価格ではないか、現物を確認できるなら明らかに品質が低くないか、そして、オンライン・ショップなら供給元が怪しげではないか。さらには、純正パーツに存在しないアイテムではないか。そうしたことに気をつければ、偽物による被害は最小限に食い止められるはずだ。



もしかしたら、エンブレムやステッカー、キー・ホルダーといった、走りや安全性に関わらない瑣末なアイテム程度なら、多少疑わしくても目をつぶって購入してしまったことがあるかもしれないが、認証を受けていないものが違法な品であることに変わりはない。



購入しても罰則はないが、ブランドに損害を与えることにつながるし、万が一それを転売した場合は罪を問われる可能性もある。危うきに近寄らず、を心がけたい。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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