2025.08.22

CARS

インフィニティFXの再来か? 新型クロスオーバーを示唆する「QX65モノグラフ」が公開

日産スカイライン・クロスオーバーも再来なるか?

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日産の上位ブランドであるインフィニティが、中型クロスオーバーSUVのコンセプトモデルである「QX65モノグラフ」をモンテレー・カー・ウィークで発表した。

実はクーペSUVの先駆者だった!


“65”という数字は、テラノの流れを汲むパスファインダー級の「QX60」と、フルサイズであるパトロール級の「QX80」との中間に位置することを示す。2017年までそのポジションを担っていた「QX70」は、かつて「FX」を名乗った、スタイリッシュな大型クロスオーバーだった。

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QX65は、デザイン・コンシャスな高級SUVのパイオニアだったFXにインスパイアされた、とインフィニティは述べている。



それをもっとも強く感じさせるのが、弧を描くクーペ風のルーフ・ラインだ。そのファストバック的なボディ形状を基本に、インフィニティの最新デザイン・テーマである“アーティストリー・イン・モーション”が表現されている。訳すなら、走る芸術性、といったところか。



ボディは上部をスマートでシームレスに、下部で屈強さを感じさせるコントラストが鮮明。水平基調に仕立てられたスタイリングは、縦のラインが際立ち、インフィニティの他のモデルとは対照的だ。タイヤは四隅に近く配置され、フェンダーの造形と相まって、堂々としながらダイナミックなスタンスを生み出す。



ボディ・カラーはサテン仕上げのトワイライト。「QX80モノグラフ」に用いたアカネの発展版で、夕暮れの赤と金色に染まる空をイメージしている。ここに、グロス・ブラックのルーフやホイール、ブロンズのアクセントを組み合わせた。



グリルは日本の竹林がモチーフで、立体的なエンブレムと、デジタルピアノ・キー・ライティングと銘打ったイルミネーションで飾られる。それに続く左右のLEDはデイタイムライトで、ヘッドライトはその下に分割して配置。ブラックのロワー・バンパーは、スポイラー的な造形と大きな開口部が設けられたスポーティなスタイルだ。



ホイールは22インチで、繊細な造形のスポークが重なり合うデザイン。ルーフ・エンドには、スポイラーがシームレスにつながる。立体感を強めたテールライトは、ジェット機の尾翼に着想を得た垂直のエレメントと、フロントと同じ破線状のセンター・イルミネーションを組み合わせた。

インフィニティは「スカイライン・クロスオーバー」として日本でも販売されたFXの後継モデルである「QX50」のバリエーションとして、2021年にクーペ・ルックの「QX55」を追加。



FXの実質的な後継と位置付けたが、その販売は芳しくなかった。新しいQX65には、2002年のFXでいち早く開拓し、世界的に人気のカテゴリーとなったクーペSUVで巻き返しを図ろうという、先駆者の意地が込められている。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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