2025.08.25

CARS

排気量1.5リットルで加速は日産GT-Rニスモ並み! これぞ純粋なレーシング・カーの醍醐味!! 最新のラディカルは軽快で痛快

再び日本の地を踏んだ英ラディカルに試乗。最新のSR3 XXRはサーキット専用のレーシング・カーだ!

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ならば、と本能的にアクセルをベタ踏みする! 踏んだ分がそのまま加速Gに変わる!!

鼓膜が高周波に襲われる!


オープン・ボディだがドライバーを守るヘイローが目前にある。



走行風はヘルメット直前で上方にはね上げられるようで、ヘルメットを激しく揺さぶられたり、吸い出し効果でヘルメットが浮き上がるような不快な動きも皆無。意外や快適空間に座らされている感じだ。



シフト操作はグリーン〜イエロー〜レッドのインジケーターに従って、パドルを操作する。





クラッチ・ペダルはあるが、使用するのは発進時のみ。右アップ、左ダウンのシフト操作は至ってイージーで、ステアリング操作に集中できる。



最初は、いい加速を体に感じているのに、インジケーターがレッドに達しない。そこでさらに踏み続けると「なるほど10000rpmとはこうだな」と思わせる高周波に転じ、鼓膜がビリビリ震える。耳栓をすれば良かった、と後悔する。

タイヤのグリップ力に加え、速度が上がるごとに増えるダウンフォースは、フロントのスプリッターとリア・スポイラーの相乗効果で路面に吸い付くよう。4ラップの試乗では、アンダーステアもオーバーステアも微塵にも感じられないニュートラル特性に終始。

ああ、すべての自動車がこうして走ってくれたらどんなに楽しいことだろう。

ダウンフォースを感じるのは特にフロントで、この速度はややオーバー・スピードかな、と思いつつコーナーに進入しても、ずしりとステアリングに重い手応えを感じたまま、舵角通り呆気ないほどクイックにノーズが入り、コーナリングを終える。



これはどんなにチューンしてもハコ型、つまりツーリング・カーでは味わえない純粋なレーシング・カーの真髄であり醍醐味である。

4ラップは呆気なく終了。もちろん物足りない。MAGARIGAWAのチャレンジングなレイアウトに、SR3 XXR のパフォーマンスはピタリとハマる感じだ。



各自動車メーカーのGT3マシンをサーキット・カーとして所有し、楽しむひとは大勢いる。SR3 XXRの価格は約2160万円ともちろん高額だが、レーシング・カーゆえの消耗パーツ類のコストとメインテナンス性を考えると、高くつくのはむしろGT3系なのは明白だ。

さらにワンメイク競技のレーシング・カーとしても使える1台と考えると、ラディカルSR3 XXR の存在はサーキット・フリークにばっちりハマるのではないでしょうか。



試乗後「みんなで出し合って1台買おうか!?」というジャーナリストたちの冗談とも本気とも取れる会話が飛び交ったのは、本当です。

■ラディカルSR3 XXR
駆動方式 ミドシップ横置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 4077×1799×1093mm
車両重量 620kg
乗車定員 2人または1人(2座ないしセンター・レイアウト選択可)
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHC(ドライサンプ)
排気量 1500cc
最高出力 232bhp
最大トルク 18.56kgm
トランスミッション 6段シーケンシャル・ギアボックス
サスペンション形式(前後) ダブルウイッシュボーン+コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
ホイール(前/後) 8×15/10.5×16
タイヤ(前/後) 200/580R15/260/610R16(ハンコック・レーシング・タイヤ)
車両価格(税込) 2158万9000円

文=桂 伸一 写真=ラディカル・ジャパン/ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)

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