2025.08.27

CARS

3度目の復活がある!?日産GT-R R35型 最後の1台がラインオフ

最終生産車

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2025年8月26日、8月いっぱいで生産を終えることが発表されていたR35型日産GT-Rの最後となる1台が、日産自動車栃木工場の組み立てラインからラインオフした。

ミッドナイトパープルが最後の1台に

有終の美を飾る1台は右ハンドル日本仕様のプレミアムエディションTスペックで色はミッドナイトパープル。R33型日産スカイラインGT-Rで採用されて以来、GT-Rの象徴的なボディカラーのひとつだ。

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ちなみに、最後の1台については、もちろんデータの上には納車先が記録されているものの、日産が公言することはなく、またオーナーについても最後の1台であることを知ることはないという。

R35型GT-Rの市販モデルは2007年の東京モーターショーで正式発表、日本では12月に発売された。それから18年弱の間に約4万8000台のGT-Rが日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ諸国、オーストラリアだけでなく、南米やロシア、南アフリカでも販売された。最も販売台数が多かったのは近年需要が増加し、北米から1位を奪った日本で約1万7800台、続いてアメリカの1万4000台、それに8900台のヨーロッパが続く。

18年の歴史に幕を下ろす理由とは?復活する可能性はあるのか

プラットフォーム、ボディ、エンジン、トライブトレインを大きく変更することなく、年次改良、いわゆるマイナーチェンジや一部変更で進化させることで、18年という長きに亘り高い商品力とライバルに負けない性能を維持してきたGT-R。では、なぜ今、生産終了を決断しなくてはならなかったのか。その大きな理由は続々と施行される車両への規制にある。



排出ガスや騒音などの軽減、自動ブレーキとも呼ばれる衝突被害軽減ブレーキ機能の装着など、R35型GT-Rがには今後生産を続けるには超えなくてはならない規制がいくつもあった。それらを克服するにはかなりの技術的な努力が強いられるのはもちろんのこと、コストの上昇により販売価格の高騰が避けられなかった。規制をクリアできたとしても商売にならないというわけだ。

S20系のエンジンを積んだ第1世代、RB26DETT+アテーサE-TSの第2世代に続き、GT-Rとしては3度目の幕引きを迎えることになったが、エスピノーサ社長をはじめ、関係者はGT-Rの復活を臭わす。果たして、3度目の復活はあるのか。そしてあるとすればどのようなカタチで出てくるか。興味は尽きない。

文=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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