2025.08.31

CARS

日産GT-Rはこうして生まれた! ポルシェ904を抜いた衝撃とハコスカ&ケンメリ伝説

GT-Rはスカイライン時代を含めると、3つの世代に分けることができる。

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【全3回の1回目】

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2025年8月28日にR35型「日産GT-R」の生産が終了した。日産はその灯を消すことはないというが、今のところ後継車はなく、GT-Rはその歴史を一旦止めることになる。

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GT-Rは大きく分けて3世代

GT-Rはスカイライン時代を含めると、3つの世代に分けることができる。S20と呼ばれる直列6気筒DHOC自然吸気エンジンを搭載したハコスカおよびケンメリGT-R世代、ツインターボで武装したRB26DETTに油圧多板クラッチを用いた電子制御4WDのアテーサE-TSを持つR32~R34型スカイライン世代、そして今回最後の1台を送り出したR35世代だ。

今回はGT-Rの歴史を3つの世代に分けて追っていきたいと思う。第1弾は、最初のGT-Rとして誕生した3代目スカイラインとケンメリの愛称を持つ4代目スカイラインに設定された2車種のGT-Rが属するハコスカ&ケンメリGT-R世代だ。

2回目【R32~R34型スカイライン世代】はこちら

3回目【最後の1台を送り出したR35世代】はこちら


GT-R誕生以前

初代スカイラインは富士精密工業という会社で製造されたモデルで1957年にデビューした。富士精密工業は1961年にプリンス自動車工業となる。1963年にスカイラインはフルモデルチェンジで2代目に進化を遂げる。

初代スカイライン

2代目は当初、1.5リッターの4気筒エンジンを積むモデルのみでスタートしたが、1964年に開催された第2回日本グランプリに出場するために、「プリンス・グロリア・スーパー6」用の2リッター直6エンジンを搭載するスカイラインGTを製作。第2回日本グランプリでは1周だけではあるが圧倒的にポテンシャルで勝る「ポルシェ・カレラGTS」(通称ポルシェ904)を抜いてトップに立つ場面があり、これがスカイライン伝説の始まりと言われている。

2代目スカイラインGT

1966年にプリンス自動車は日産自動車と合併する。合併後の1968年に登場したのが3代目のスカイライン、四角いボディ・デザインからハコスカと呼ばれるモデルだ。1969年にこのハコスカをベースにS20型と呼ばれる2リッターDOHC6気筒自然吸気エンジンを搭載した初代GT-Rが誕生する。

3代目スカイラインGT-R

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