2025.08.31

CARS

価格は777万円から2000万円台へ 生産終了した日産GT-R、R35型16年の進化を振り返る 

3度目の休眠状態に入った日産GT-R。3度目の復活はあるのか?

全ての画像を見る
【全3回の3回目】

advertisement


R35型「日産GT-R」の生産終了にともない、3度目の休眠状態に入ったGT-R。1969年に初のGT-Rとなる3代目スカイライン・ベースのモデル以来GT-Rは、ハコスカおよびケンメリGT-R世代、R32~R34型スカイライン世代、そして今回最後の1台を送り出したR35世代という3つの世代に分けることができる。

その3世代のGT-Rを3回に亘って振り返るのが今回の企画。その後篇となる最後は、スカイラインの冠が取れて、独立した車種となったR35世代について紹介する。

1回目【ハコスカ&ケンメリ世代】はこちら

2回目【R32~R34型スカイライン世代】はこちら

***

GT-Rという車種に昇格

2002年8月で生産を終了したスカイラインGT-Rであったが、スカイライン自体は2001年6月の時点でフルモデルチェンジしV35型に移行している。一方、GT-Rは2001年の東京モーターショーでGT-Rコンセプトが展示され、その火が消えないことがおぼろげながらもわかっていた。このGT-RコンセプトはV35スカイライン・ベースと見られていたが、その後、開発方針はガラッと変わる。


R35型GT-R 2007年モデル

専用プラットフォームの専用モデル

V35スカイランはFMプラットフォームと呼ばれるFRベースを基本とするプラットフォームであったが、GT-RはこのFMプラットフォームから分離した別のPMプラットフォームを用いて設計されることとなった。PMとはプレミアム・ミドシップの略である。

PMプラットフォームの最大の特徴はエンジンはフロントに搭載されているが、変速機とデュアル式となったクラッチを一体化したトランスアクスルをリアに配置していること。また、R32~34世代同様に4WDを採用しているのだが、動力はエンジン(前)からトランスアクスル(後)と伝達されたのちに前後に振り分けられる。

そのため、前輪への動力はリアから再びフロントへと戻される。つまり、エンジンからトランスアクスルに動力を伝えるものと、トランスアクスルからフロントに動力を伝える2本のプロペラシャフトが存在しているのだ。

R35型GT-R 2007年モデル

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement