2025.08.31

CARS

価格は777万円から2000万円台へ 生産終了した日産GT-R、R35型16年の進化を振り返る 

3度目の休眠状態に入った日産GT-R。3度目の復活はあるのか?

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2007年に2度目の復活を遂げる

第3世代のGT-Rは、2007年9月に車名をスカイラインGT-Rではなく、日産GT-Rとすることを明らかにしたのち、10月の東京モーターショーで正式に発表された。

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搭載エンジンは3.8リッターのVR38DETT型V6ツインターボ。変速機はデュアルクラッチ式の6段自動MTで、GT-Rとして初の2ペダル式で、日本の免許制度ではAT免許で運転できるクルマとなった。

R35型GT-R 2007年モデル

出力も価格も右肩上がり

2007年の発表当初のエンジン最高出力は480ps。しかし、第3世代のGT-Rはさらなる進化を遂げる。2008年には485ps、2010年には529ps、2011年には549ps、2016年には570ps、2013年にはニスモ仕様でついに600psに到達する。

価格の変遷も興味深い、2007年の発表当時もっともベーシックだったモデルは777万円だったが、2025年の最終型ではもっともベーシックなプレミアムエディションが1444万3000と2倍弱。もっとも高価なトラック・エディション・エンジニアリング・バイ・ニスモ Tスペックだと2289万1000円のプライスとなっている。

2025年2月28日に日産はGT-Rの生産を終了することを宣言し、8月26日に最終モデルラインオフした。果たして、次は何年待てばGT-Rは復活するのだろう。

排出ガス規制をはじめ車両規制の強化が消滅の大きな理由となったという面は前の2世代と変わらないが、日産という会社全体で見ると、今回はちょっと様相が違うかもしれない。

まずは日産という会社の経営健全化からスタートしないとGT-Rの復活はないのだから。

1回目【ハコスカ&ケンメリ世代】はこちら

2回目【R32~R34型スカイライン世代】はこちら

R35型GT-R 2024年モデル

文=諸星陽一

(ENGINE WEBオリジナル)
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