日産は「ノート/ノート・オーラ/ノート・オーラNISMO」の一部仕様の改善を実施した。
重要かつありがたい改善ではあるが……
この内容としては、安全性能の向上を狙ったもの。走行中に車両や歩行者を検知し、衝突回避をアシストするインテリジェント・エマージェンシー・ブレーキは、左右検知範囲を大幅に拡大。左右から走行してくる自転車などに対する反応の性能を高め、最新の各種法規への適合を図った。

また、後席リマインダーを全グレードに標準設定。リア・シートへの子供など乗員や荷物の置き去りがないよう、降車前にドライバーへ通知する機能だ。

価格はノートが232万8700〜261万4700円、ノート・オーラが282万1500〜319万8800円、ノート・オーラNISMOが312万5100〜353万1000円。ノートが3万円程度、ノート・オーラ系が5万円程度のアップだ。
シンプルかつセンスのいい新規モデル
日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が手がけるカスタム・カーには、ノート/ノート・オーラともに、ベース車と同様の仕様向上が行われたほか、新規モデルが登場した。

追加モデルの「ノート・オーテック・ライン」は、キャラバンに続いて設定された新たなシリーズだ。エクステリアはダーク・メタル・グリルやメタル調フィニッシュのドア・ミラー、切削光輝加工の16インチ専用アルミホイールとエンブレムを装着。既存の「オーテック・クロスオーバー」よりシンプルに仕立てた。
インテリアには、エクストレイルにも採用され、ナッパレザーに近い触感を実現するというテーラーフィット表皮にグレー・スティッチを加えた専用シートを装備。ボディ・カラーは特別塗装色5色を含む8色、内装色はブラックだ。
価格は、ノートのオーテック・ラインが243万8700〜272万4700円、オーテック・クロスオーバーが279万7300〜310万8600円。ノート・オーラのオーテックが310万3100〜338万9100円、オーテック・スポーツ・スペックが325万1600円。

ここ最近、後席リマインダーの採用例が増えつつある。乗用車、それもコンパクト・カーで降車時に見落とすことはほとんどないかもしれないが、意図的な置き去りを防ぐ意識づけとしては有効な装備だ。とくに幼児を乗せるユーザーが多くなりそうな車種には、普及が進むことを望みたい。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)