2025.09.26

CARS

マツダ ロードスター(ND)ってどんなクルマ?デビューから10年以上経過しても人気な理由

人馬一体を楽しめるマツダ(4代目/ND)ロードスター

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クルマ好きも認める楽しいクルマの1つがマツダ ロードスターだ。現行モデルである4代目(ND)ロードスターは、2015年から販売が開始され、2025年で発売から10年が経過した。が、いまだに楽しいクルマ・欲しいクルマの上位にランクインするほどの人気がある。今回は、マツダ4代目(ND)ロードスターの概要や現行モデルのスペックなどを解説するとともに、ロードスターが楽しい理由について深掘りしていこう。

マツダ 4代目(ND)ロードスターとは?

マツダ(4代目/ND)ロードスターは、1989年に発売された初代「ユーノスロードスター」から数えて4世代目となる後輪駆動(FR)の2シーターライトウェイトオープンスポーツカーだ。

人馬一体の走りを追求し続けるロードスターは多くのユーザーから支持されている

2015年に発売された4代目(ND)ロードスターは、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を採用し、楽しい走りと躍動感あるスタイルを両立している。

また、人がクルマを楽しむ感覚の深化を徹底的に追求し「人馬一体」を感じられる国産車として多くのユーザーから支持されている。

ロードスターならではの楽しい走りと実用性を実現するためのこだわり

NDロードスターは、新開発となる直噴1.5リッターガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」をフロントミッドシップに搭載。前後重量配分は、50:50を実現している。



ボディは、アルミ、高張力鋼板、超高張力鋼板の使用比率を3代目(NC)ロードスターから+13%アップして71%になった。これにより、高い剛性を確保しながら軽量な構造となっている。車両重量は、3代目(NC)ロードスターと比べると100kg以上と軽量化(車両重量990kg〜1060kg)した。



ドライバーズカーの注目ポイントの1つであるコックピットは、操作性に優れた機器配置やドライバーに対して正対するペダルレイアウトなど、スポーツカーとして理想的なドライビングポジションを取れるよう工夫されている。

幌は、軽い操作で簡単に開閉でき、耐候性にも優れた構造を採用。また、幌を開けてもトランクスペースが犠牲にならないのもポイントだ。

4代目(ND)ロードスターは2023年の大幅な改良によって安全に走りを楽しめるクルマになった

2023年、4代目(ND)ロードスターは大幅な改良を実施し、安全性能やデザインなどを変更した。

改良モデルでは、ロードスターらしさである「人馬一体」の走りをそのままに、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)やスマート・ブレーキ・サポート(後退時検知機能)などの安全機能を採用。



エクステリアデザインは、デイタイムランニングランプやテールランプの変更によってスポーティかつ鮮明な印象となった。

インテリアには、8.8インチのセンターディスプレイを採用。また、往年のライトウェイトオープンスポーツカーを彷彿とさせるスポーツタン内装とベージュ幌のカラーコーディネーションを設定した。

走行性能の面では、加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることでクルマの旋回挙動を安定させる、ASYMMETRIC LIMITED SLIP DIFFERENTIAL(アシンメトリックLSD)を採用。あわせて、電動パワーステアリングおよびエンジンパフォーマンスフィールを進化させたことで、ロードスターならではのリニアで軽快な走りを高めている。



さらに、MT車にはサーキット走行に最適化したダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)の新制御モード「DSC-TRACK」を追加した。

より多くの人が安全にスポーツカーのある生活を楽しめるよう改良された4代目(ND)ロードスターは、初めてのスポーツカーにも最適なモデルといえるだろう。

4代目(ND)ロードスターの主要スペック

4代目(ND)ロードスター(2025年販売モデル)の主要スペックをみてみよう。



・全長:3915mm
・全幅:1735mm
・全高:1235mm
・ホイールベース:2310mm
・車両重量:1010〜1070kg
・エンジン:1.5リッター直列4気筒ガソリン(SKYACTIV-G 1.5)
・最高出力:100kW(136PS)/7000rpm
・最大トルク:152Nm(15.5kgm)/4500rpm
・トランスミッション:6速MT/6速AT
・駆動方式:FR(後輪駆動)
・燃費(WLTCモード):16.8〜17.2km/L

デビュー当初と比べると安全装備などの追加により車両重量が重くなっているが、それでも1100kg以下に抑えられていることからライトウェイトスポーツカーと呼べるだろう。

操る楽しさを感じられるNDロードスター

マツダ(4代目/ND)ロードスターは、コンパクトで軽量なボディでありながら車両重量のバランスに優れているため、クルマを操る楽しさを感じられるモデルだ。



実際にハンドルを握ってみると、ドライバーの操作に対してクルマが素直に反応する。このフィーリングは、軽量かつスポーティなセッティングがされているクルマならではの感覚だ。一度この走りを知ってしまうと、その他のクルマに戻れなくなる可能性すらある。



NDロードスターが10年以上も長きにわたりクルマ好きや運転好きから人気なのは、ロードスターの持ち味である「人馬一体」を追求し続けているからだといえるだろう。

4代目(ND)ロードスターに興味がある、乗ってみたいと思ったのであれば、ぜひ一度試乗やレンタカーでその楽しさを体感してみることをおすすめする。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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