2025.09.29

CARS

ロールス・ロイス・カリナンの星々を閉じ込めた唯一無二のビスポーク・モデル

車中でふと見上げれば、美しい星空がある!

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ロールス・ロイスは英グッドウッドにて宇宙をテーマとするワンオフ・モデル、「カリナン・コスモス」を披露した。夜空の神秘をクルマという器に凝縮した、この世で1台きりのカリナンだ。

宇宙の神秘を内外に込めたロールス・ロイス


このカリナン・コスモスの製作は、中東ドバイより「家族の永遠の記憶となるクルマを」という依頼を受けてスタートした。



ロールス・ロイスの専属アーティストは、160時間以上を費やして、史上初となる全面手描きのスターライト・ヘッドライナーを完成させた。室内の天井内側一面に広がるのは、天の川をモチーフとした星々が織りなす幻想的な宇宙だ。



光ファイバーによる瞬きとアーティストの技によって、天体ショーを見事に車中に閉じ込めることに成功。星雲を表現するのに、アクリル塗料を20回以上塗り重ねて深みや立体感を加えたり、時にはメイクアップ用ブラシが使われたりするなど、独自の技法が用いられている。



いっぽうエクステリア・カラーはアラベスカート・パールという名の特別色。月光の柔らかな光沢を想わせる。その上に、手描きのチャールズ・ブルーのツインのコーチ・ラインが、夜の空を横切る流星の軌跡のように描かれている。



そして夜に輝きを放つスピリット・オブ・エクスタシーがフロントに鎮座。まるで地上を走る星のように見えるはずだ。



インテリアは、チャールズ・ブルーとグレース・ホワイトを基調とした静謐で瞑想的な空間だ。シートには同じくグレース・ホワイトのスティッチが入る。ハイグロスのピアノ・ホワイトのベニアや、ドア・パネル、ヘッドレスト、フロント・シートのフェイシアには星団をモチーフとした特注の手描きのアートや刺繍として施されている。

カリナン・コスモスは、宇宙への夢や憧れを見事に具現化したロールス・ロイスのビスポーク技術の結晶ともいえる存在である。このワンオフ・モデルはオーナー家族の特別な記念日に合わせるよう、納車されたという。



“宇宙を走るSUV”とも言うべきこのカリナンは、ガレージに収めれば一枚の星空のキャンバスであり、家族と出かければ、旅路は銀河を駆け抜ける宇宙旅行となる。



ロールス・ロイスが示したのは、クルマを超えた宇宙規模の夢を手にするという究極のライフスタイルなのかもしれない。

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)

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