2025.10.18

CARS

よみがえる“マルニ”ターボの面影【約1250万円】BMW M2にマニュアルの「ターボ・デザイン・エディション」が追加に

懐かしの鏡文字と“ターボ”のロゴが帰ってきた!

全ての画像を見る
BMWが、M2に限定車の「ターボ・デザイン・エディション」を設定した。米ロード・アトランタでのプチ・ル・マンに合わせて公開されたそれは、往年のモデルを思わせるエクステリアに仕立てられている。

あのBMW 2002ターボの再来だ!


ボディ・カラーは鮮やかなアルピン・ホワイトで、ボンネットとルーフ、トランク・フードにはBMWモータースポーツからBMW Mへと受け継がれている3色のストライプが手書きで施される。



ボンネットにはさらに、カーボン・ルーフから続くようなブラックのセクションがパワー・ドーム部に設けられる。



そして、その先端に入るのは、今や懐かしい鏡文字の“ターボ”のロゴ。これらは、1974〜75年に生産された「2002ターボ」へのオマージュだ。

1966年に登場した「02」シリーズの高性能モデルとして、1973年に発表された「2002ターボ」は、世界初の量産ターボ車でもある。2リットル直列4気筒ベースで、自然吸気の高出力版である「2002tii」より40psアップの170psを発揮。0-97km/hが7秒を切るという加速性能は、当時としては驚異的だった。

外観は、オーバー・フェンダーとワイド・タイヤ、大型フロント・エアダムや黒いリア・スポイラーで、2002の他グレードと差別化されていた。BMWモータースポーツのストライプも、独自性を主張するポイント。リア・エンドには、ターボのバッジが誇らしげに鎮座する。

エアダムには、鏡文字で「2002ターボ」のロゴを入れることもできたが、これは先行車のルーム・ミラーで識別できるようにするためのもの。アウトバーンなどでオーバーテイクしようとする際「こっちは速いクルマだからどけ」というメッセージだ。



この伝統を感じさせるリバリーに加え、リア・エンドの車名の下には“ターボ”のバッジも据え付けるM2の「ターボ・デザイン・エディション」。トランク・フードには、Mパフォーマンス・パーツのカーボン・スポイラーを装着。ホイールのカラーはブラックが標準だが、オプションでマット・ゴールド・ブロンズも選択できる。



トランスミッションは6段MTのみの設定で、これは「2002ターボ」が4段と5段のMTだったことに因んでいる。2993ccの直列6気筒ユニットは480ps/550Nmを発揮し、車両重量は1730kg。0-97km/h加速は4.1秒、最高速度は通常が250km/h、Mドライバーズ・パッケージを追加すると285km/hへ引き上げられる。



ドアを開くと、目に入るのは“M2ターボ”と記されたシル・プレート。インテリアは、ブラックのヴァーネスカ・レザーにMカラーのハイライトが入るMスポーツ・シートを標準装備。



オプションで、Mカーボン・バケットシートも選択できる。

シフト・レバーの前には、Mストライプとターボ・ロゴをあしらったプレートを設置。ステアリング・ホイールは、ヒーター付きのアルカンターラ巻きだ。



価格は8万2900ドル(約1254万円)。生産台数は明言されていないが、アメリカ市場のみで販売される見込みなのがなんとも惜しいところだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



advertisement