昭和・平成における国産デートカーの頂点といえば、ソアラをおいてほかにないだろう。デザイン、質感、装備、そして車両価格、どれを取ってもトップに相応しいものを有していた。そんなソアラに魅せられ、手に入れた26歳の若者とは一体どんな人物なのか?
父がカーマニアでクルマ好きの英才教育を受けていた
2代目トヨタ・ソアラのオーナー、白木雄大さんと知り合ったのは、とある自動車関連のイベントだった。そのときは短いコメントをお願いしただけだったが、クルマの見事なコンディションもさることながら、ソアラへの思いの強さ、そして26歳という若さが強く印象に残っていた。あらためて深掘りしたいと思っていたところに、今回の取材の話が持ち上がり、再会が叶った。

まず聞きたかったのは、ソアラ愛に目覚めたきっかけだ。この2.0GTツインターボLを手に入れたのは社会人になってまもなくと言うが、なにしろ、その時点でも30年は経過したクルマ。生半可な憧れで手を出せるものではないはずだ。
「父がカーマニアで、毎日1台ずつトミカを手渡されてクルマ好きの英才教育を受けていたので、3歳で自動車メーカーの名前が全部言えるくらいにはなってました。その後、小学4、5年生の頃かな、父のアルバムを見ていたらソアラの写真があったんですよ。それで、なんだこのクルマは? カッコいいぞ! って、今までにない衝撃を受けまして。それ以来、ソアラのミニカーやグッズを集めるようになったんです。ですから、子供の頃からの憧れですね。今は2代目に乗ってますが、初代から4代目までソアラはどれも好きです」

もちろん白木さん自身はデートカーの世代ではないが、お父さんを通してその時代を感じることができる環境で、筋金入りのソアラ好きに育ってきた、というわけだ。
新車当時、絶大な人気を誇っていただけに、この時期のモデルとしては中古車のタマ数も多いと言う。それでも、ここまでノーマルに近く程度のいい個体は決して多いわけではない。それだけに、街を走っていると世のクルマ好きを振り返らせてしまうこともしばしばあるそうだ。
「声を掛けていただくことは多いですね。テレビのロケ現場を見物してたら、出演していたクルマ好きの芸人さんに呼び止められて、取材させてって言われたこともありました」

ヘッドライトが新品に交換されていたなど、前のオーナーの手入れが行き届いていたおかげもあって、内外装は驚くほどキレイだが、白木さんが入手後も好みのカスタマイズを重ねている。とくにこだわったのがホイールだ。
「BBSのRSプリマドンナです。3層コートのパールホワイトに、24金メッキのピアスボルト、赤いセンターキャップ、これがどうしても欲しくて探してたら、ネットオークションで相場の半額くらいで落とせたんですよ」