2025.11.03

CARS

なぜ、GRはラリーに挑戦し続けるのか? ラリー・ジャパン2025開催直前、今年も日本にWRCがやってくる!

11月6日から始まるWRC第13戦ラリー・ジャパン。昨年4日間の観覧者は54万3800人と前年を上回った。

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11月6日から愛知と岐阜を舞台にWRC第13戦ラリー・ジャパンの熱き戦いが始まる。もちろん、昨年見事な逆転劇で優勝したGRヤリスも参戦し、3連覇を狙う。では一体なぜ、トヨタはGRヤリスでラリーの頂点を目指しているのだろうか。

ただ勝てばいいというわけではない

トヨタは現在、世界のトップ・カテゴリーからグラス・カテゴリーまで競技の参戦やサポートを行なっている。中でもTOYOTA GAZOO Racing(TGR)の名でワークス参戦しているWRC(世界ラリー選手権)やWEC(世界耐久選手権)の最大のミッションは「勝つ事」だが、ただ勝てばいいというわけではない。その本質は「勝利できるようなクルマづくり」と、「その技術を市販車へフィードバックする事」だ。

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これはトヨタが関わっているすべてのモータースポーツに共通する考えだが、その中でもラリーは「普段走る道でいかに速く走るか」を競うモータースポーツなので、量産車との結びつきは強い。要するに、普段走る道で極限の状態を“経験”することで、人が鍛えられ、クルマが鍛えられる……というわけだ。

ラリーだけでなく様々なモータースポーツから学びを得るため、2025年には2ペダルATの8速DATを搭載したGRヤリスでニュルブルクリンク24時間レースに参戦。モリゾウこと豊田章男会長もステアリングを握り、世界一過酷なレースのひとつで、見事完走を果たした。

そんなトヨタのモータースポーツ活動をけん引するのが『GRカンパニー』である。その主たる役目はトヨタのモータースポーツ活動やスポーツモデル開発だが、その本質はトヨタという大きな母体でやれない挑戦を行ない、トヨタに刺激を与える/変える事。つまり、2007年にモリゾウこと豊田章男氏と成瀬弘氏が立ち上げた“元祖”GAZOO Racingの想いを、「より継続的」、「より現実的」、「より素早く」行動に移す実戦部隊といえるだろう。

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