2026.02.21

CARS

やっぱり一番面白いのは軽量FRだった。26歳がレーサーを目指すきっかけになった一台

ラリー用のサスペンションにしたらこれがしっくりきた。瀬島さんのチューニングは走り重視だ。

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キャリアの限界を試したい

ところが今、瀬島さんがBRZ以上に情熱を捧げているのがレーシング・カートだ。2年前の冬に始めた。

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「大学の先輩に誘われて試しに出た公式戦で、(後ろから速いクルマに接近されていることを示す)青旗を振られてしまったんです。それが本当に悔しくて、心に火がつきました」

カートはROTAX製125cc 2ストローク・エンジンを搭載し、フレームはKOSMIC/TONY CART製。マシンのカラーリングは、瀬島さんが代表を務めるソフトウェア開発会社「C-Style」のメンバーでデザインしたものだ。

2024年には、仕事の合間を縫って土日も平日も通い詰め、1年で少なくとも100日はカートに乗ったというから驚いた。今年の正月休みには1月2日から6日まで毎日、日が暮れるまで練習したのだとか。マイ・カートも手に入れて、ステップアップと共に乗り換えを続けること、なんと、もう5台目(ナンバー付きの愛車遍歴とは別に)だという。

カートの練習をする主な拠点は群馬県の榛名モータースポーツランド。戦績の変化は目覚ましく、今年の「ハルナカップ」(MAXライツクラス)では5戦中3勝。年間シリーズのトップランキング保持者である。



「カートの世界では幼少期から走り込んでいる人も多く、僕は後発組。経験値ではどうしても追いつけないから、良いマシンや練習量で、埋められる差はできるだけ縮めたいと思っています。まだまだ上がいるけれど、僕は負けず嫌いだから、誰よりも速くなれるという自負があって(笑)。その証明をしてみたいというのが原動力になっています」

すべての挙動が素早くダイレクトなカートの運転は、どんなスポーツカーよりも楽しいという。今は、自身を「クルマ好き」というよりも「レース好き」だと語る瀬島さんに、これからの夢を訊いた。

「箱車(4輪)レースにステップアップしたいと思っています。F4やスーパー耐久などを経験して、スーパーGTを目指したい。遅くからレース・キャリアを始めた人が、モータースポーツのヒエラルキーの中でどこまで上り詰められるのかが知りたくて。純粋にレースを楽しむという意味では、カートで十分満足しているけれど、レース・キャリアの限界を、自分で確かめてみたいんです」

とにかく貪欲でひたむきな瀬島さん。彼が日の目を見るのも、そう遠くない未来かもしれないと思った。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真(BRZ)=望月浩彦

(ENGINE2025年12月号)

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