2026.01.10

CARS

「スポーツカーは人生そのもの」藤島知子とポルシェ718ケイマンGTS 4.0

「2024年、10台目の愛車としてポルシェを購入した。時代の変化を受け止めながらも、生粋のスポーツカーとしての理想を貫くポルシェは永遠の憧れだった。ようやく辿りついた私のファースト・ポルシェはケイマンGTS4.0」

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言葉にしがたい充実感

私はレースを始めて以来、これまでに10台のクルマを所有した。最初のオメガ以外はすべて2ドア・モデルで、5台がスポーツカー。ちなみに、10台のうち7台がMT車だ。改めて考えると、やはりスポーツカーが大好きなようだ。

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機能性を形にしたスポーツカーは美しい。9台目のV12エンジンを搭載するアストンマーティンDB9はまさにそれを体現したクルマだ。知人に譲ってもらって以来、もうすぐ4度目の車検を迎えるが、映画『007』のボンドカーのイメージが重なる気高くも孤高の存在は、今も眺めているだけで溜息が漏れる。



そして2024年、10台目の愛車としてポルシェを購入した。時代の変化を受け止めながらも、生粋のスポーツカーとしての理想を貫くポルシェは永遠の憧れだった。ようやく辿りついた私のファースト・ポルシェはケイマンGTS4.0。ターボが主流の今では貴重な水平対向6気筒 4.0リッター自然吸気が奏でるサウンドは、どこかノスタルジックなビートを奏でるもので、まるで生きもののように私に語りかけてくる。

ポルシェはどのモデル、どのグレードでも、走るステージに合わせて最適に造り上げられている。まるでドライバーの手足のようにクルマが身体に馴染み、操ることの難しさと悦びを得る感覚は言葉にしがたい充実感を与えてくれるのだ。

改めて考えてみると、スポーツカーは今の私に足らないものが何かを常に問いかけてくる。真摯に向き合えば、魂を震わせるめくるめく体験をもたらしてくれるし、それを知るのか、知らないで終わるかは自分次第であることは人生そのものに似ていると思えてくるのだ。

文=藤島知子 写真=茂呂幸正

(ENGINE2025年12月号)
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