2025.11.10

CARS

初代を彷彿させるキュートなルックス【4代目は約350万円】新型「ルノー・トゥインゴ」が登場

4代目は初代をオマージュ! 新型トゥインゴが登場!!

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ルノーが、新型「トゥインゴ」を発表した。通算4代目となるこのモデル、正式名称は「トゥインゴEテック・エレクトリック」。その名の通り、電気自動車のみとなる。

カラフルで愛らしくて日本でもぜひ売って欲しい!


車体サイズは3789×1720×1491mmと先代より199mm長いが、それでも新型「クリオ(日本名ルーテシア)」よりは300mm以上短い。全幅は80mm拡がったいっぽう、全高は59mm低くなった。

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2023年に登場したコンセプト・モデルを市販向けに落とし込んだスタイリングは、明らかに初代を意識しているが、全長は約10%、全幅と全高は約5%の増加。比率としては全長が伸びているが、初代を彷彿させるプロポーションを大きく崩さずに初代にはなかった5ドアを成立させているのはうれしい。



ホイールベースは2493mmと、先代より3mm伸びたのみだが、前後のオーバーハングは743/553 mmと切り詰め、広い室内空間を確保。



荷室容量は、通常時が360リットル、後席を倒せば1000リットル以上というから、Aセグメントとしては十分といえるだろう。ボディ・カラーはまずグリーン/イエロー/レッド/ブラックの4色でスタートする。



インテリアはモダンなデザインで、7インチのデジタル・メーターと10インチのセンター・ディスプレイを装備。トゥインゴ専用のグラフィックやアニメーションを表示し、機能性だけでなく室内の雰囲気作りにも寄与する。

2グレード構成で、上位機種の“テクノ”はダッシュボードの装飾がボディ同色となるが、これも初代トゥインゴへのオマージュだ。



いっぽうエントリー・グレードの“エボリューション”は、ホワイトのみの設定となる。フロント・ドアのトリムは、両グレードともボディ・パネルの一部を加飾パネルのようにアレンジしたデザインを施した。



後席は左右独立2座で、ニー・ルームは最大160mm。3段階のリクライニングと、荷室からも操作が可能な前後170mmスライド機構を備える。助手席も前倒しすれば、長尺物の積み込みに便利なスペースを確保できる。荷室の床下には、充電ケーブルの収納にも適した50リットルのストレージ・スペースを設けた。

パワートレインは、最高出力/最大トルクが82ps/175Nmの電気モーター。先行したルノーの現行4(キャトル)や5(サンク)と同じAmp-Rスモール・プラットフォームをベースとするため、モーターの搭載位置はフロントで、前輪駆動とみられる。



サスペンションは、フロントが4&5と同じストラット、リアはキャプチャー用がベースのマルチリンクで、ホイールサイズは16インチ。車両重量は1200kgからで、加速性能は0-50km/hが3.85秒、0-100km/hが12.1秒で、最高速度は130km/hに達する。

実用容量27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン・バッテリーを搭載し、航続距離は最大263km。電費は9.6km/kWh弱となる計算で、軽EVのホンダN-ONE e:に近い数値だ。

充電性能は標準仕様が交流6.6kWで、10〜100%の所要時間は4時間15分。交流11kWと直流50kWに対応するオプションも用意し、直流急速充電では10〜80%チャージが30分で完了する。



“テクノ”グレードには、「4 Eテック・エレクトリック」譲りの4段階の調整式回生ブレーキを装備。ステアリング・ホイールに設置されたパドルで切り替えでき、もっとも効きを強くすればワンペダル運転が可能になるが、駐車の際などの支障にならないよう、12km/h以下では自動的にカットされる。“エボリューション”はそれに代えて、シフト・セレクターに回生ブレーキの効きを強めるBモードを用意する。

製造はスロベニア工場で、2026年の早いタイミングでローンチするという。価格は2万ユーロ(約355万円)以下に抑える予定だ。

Aセグメントの衰退は需要の低下によるものではなく、競争力や法規適合、ユーザーの期待度を調和させるのが難しいとみたメーカーが手を引いたことに起因する、と分析するルノー。



いまだ都市生活やセカンド・カーに向いた、コンパクトで手頃な価格のクルマには需要があるという見立てだが、初代のように欧州の街並みを彩る人気モデルとなるだろうか。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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