2025.11.12

CARS

プライスはかなりプレミアムになる?【約820万円〜】「メルセデス・ベンツCLA」の48Vハイブリッドが欧州市場で発売に

日本導入もそう遠くない!? 新型メルセデスCLAのマイルド・ハイブリッド仕様が登場!

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メルセデス・ベンツが新型「CLA」の48Vマイルド・ハイブリッドを欧州で発売した。電気自動車バージョンが注目を集めるが、マイルド・ハイブリッドのパワートレインも見逃せない存在だ。

2種のパワートレインと4輪駆動の設定も!


エンジンは新開発のM252型1.5リットル・ターボで、最高出力/最大トルクが136ps/200NmのCLA 180と、163ps/250NmのCLA 200を設定。ミラーサイクルの採用で、吸気バルブを比較的早く閉じることで、12:1というターボ・エンジンとしてはかなり高い圧縮比を実現。とくに日常域の燃料消費を抑えた。CLA 200には、4WDの4マチックも用意する。

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このM252は、FAMEと呼ばれるモジュラー・エンジンのファミリーに含まれる。アルミのクランク・ケースに、スチールを溶着させるナノスライド・コーティングによるシリンダー・ライナーを組み合わせる。シリンダー・ヘッドは排気マニフォールドの一部が統合され、分割流路を備えたツインスクロール・ターボをダイレクトに設置する。

コンパクトなチャージ・エア経路やエンジンに接近させた排気系によるワンボックス化は、将来的なエミッション基準への適合を視野に入れた設計。電動冷媒コンプレッサーは6気筒版のM256譲りで、フリクションを減らすとともに、停車時や電動走行時のエアコン使用が可能になる。



トランスミッションは8F-eDCTと呼ばれ、モーターとインバーター、8段デュアルクラッチ式自動MTを組み合わせたユニットで48Vマイルド・ハイブリッド・システムを構成する。バッテリーは1.3kWhのリチウムイオンで、小型軽量に収めた。回生能力は、最大25kWに達する。

モーターの性能は30ps/200Nmで、システム全体ではCLA180が156ps/280Nm、CLA200が184ps/330Nm。市街地の速度域では電動走行も可能で、また100km/h程度まではエレクトリック・セイリングと呼ばれるコースティング走行もできる。



新型CLAは、社内開発のAIを用いるMB.OSや、メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドに接続したスーパー・コンピューターを搭載。OTAで、運転支援システムも含めたソフトウェアをアップデートして、システムを最新の状態に維持できる。

運転支援系では、標準装備のディスタンス・アシスト・ディストロニックに、オプションでステアリング・アシストを加え、自動運転レベル2とすることが可能。また、レーンチェンジ・アシストを、CLAでは初採用した。



欧州での価格は4万6243〜5万1158ユーロ(約820〜908万円)。A/Bクラスの終了が決まっており、SUV系を除けばもっとも手頃なメルセデスとなる新型CLAだが、日本仕様で609万円からの現行モデルよりだいぶプレミアムな値付けになりそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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