2026.03.01

LIFESTYLE

ストイックな外観なのに中は別世界 四角好きの施主が限られた予算でつくった驚きの空間

長方形で規則的に並んだ窓から3階建てのように見えるが、実は周囲の家とほぼ同じ高さの木造2階建て。

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雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏が今回取材したのは、左右対称に窓が配置された、スタイリッシュな箱型の邸宅。予算的な制約を逆手にとって、美しくて機能的な家をつくりあげたご夫妻の、自由で気持ちのいいライフスタイルとは?

見たことがありそうでないデザイン

都心の住宅街に、幾何学的で可愛いこの玩具のような家は建っている。建物は白くて四角く、正面の姿は左右対称のシンメトリーだ。雨樋などは隠されて見えず、シンプルな箱に、玄関の軒と、屋上への出入り口となる2つの三角形がくっついているのみ。見たことがありそうで、これまであまり存在しなかったデザインだ。

住宅街に建つ四角いS邸。6×7mのサイズで高さ7m。敷地の南端に建物を建て、斜線制限で四角いフォルムが削られない工夫も。

長方形で規則的に並んだ窓から3階建てのように見えるが、実は周囲の家とほぼ同じ高さの木造2階建て。気になる住人はデザイナーのSさん(56歳)一家で、妻と2人の子供とで暮らしている。1年前の秋に完成したこの家で、最初の冬はリビングに炬燵を置いて過ごしたと聞いて、急に親近感が湧いた。

この家に移る前の住まいは、1965年に建てられた原宿の名物レトロ・マンション、コープオリンピア。4人家族が暮らす110平方メートルほどの2LDKと自身のデザイン事務所を、15年ほど借りていた。もっともコープオリンピアは魅力的な建物ではあるが、低い天井や太陽光が奥まで届かない部屋、時代遅れの設備など、引っ越しを考える理由も多数存在する。Sさん一家は、事務所だけ残し、新たに家を建てることにした。

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