2025.11.28

CARS

「Z1」からスタートしたZシリーズとしては37年の歴史にもいったん終止符が! 3世代24年の歴史に区切りをつける限定車「BMW Z4ファイナル・エディション」が発表に

「GRスープラ」に続いて「BMW Z4」もいよいよ最後に!

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BMWが「Z4」のファイナル・エディションを本国で発表した。

「GRスープラ」の2026年3月生産終了に続いて「BMW Z4」もファイナルへ


ボディ・カラーは、フローズン・マットブラックを専用設定し、その他のカラーも無償で選択できる。外装トリムはMハイグロス・シャドーライン、ブレーキはMスポーツ仕様で、ハイグロス・レッドのキャリパーを装着する。

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インテリアは、赤いスティッチを採用し、ヴァーネスカ・レザーとアルカンターラのコンビネーション・シートをはじめ、ダッシュボードやセンター・コンソール、ドア・トリムやアルカンターラ巻のステアリングホイールにまで及ぶ。



シル・プレートは、専用の刻印入りだ。



ファイナル・エディション仕様は、2026年1月から期間限定で受注し、価格は車両本体に4200ユーロ(約76万円)のプラス。すべてのパワートレインをベースとして選択できるが、Mスポーツ・パッケージ未装着車はさらに3200ユーロ(約58万円)が必要だ。



振り返れば、「Z4」の登場は2002年。ユーノス・ロードスターの世界的なヒットを追うように誕生した「Z3」の後を、上位移行するかたちで継いだ。E85型こと初代「Z4」は「Z3」に続いて米サウス・カロライナのスパータンバーグ工場で生産され、クーペ・モデルのE86型や、M3譲りの直6を積んだMモデルも設定。



クリス・バングルが描いたあまりにも個性的なデザインには賛否あったが、スポーティなハンドリングと、重厚でGT的な乗り味が共存する、BMWらしいロードスターだった。

2008年末に発表された2代目のE89型は、ドイツのレーゲンスブルク工場製となった。最大の変化は開閉式ハードトップの採用で、これに伴いクーペの設定はなくなった。トランスミッションは、従来のシングルクラッチ式自動MTのSMGからデュアルクラッチ式へ変更されるなど、新技術が積極的に導入されたが、Mモデルは用意されなかった。



現行のG29型は3代目にあたり、2019年にデビュー。ソフトトップのみの設定となり、生産はオーストリアのエンジニアリング会社であるマグナ・シュタイアが担当した。

話題となったのは、トヨタとの共同開発車であったこと。「GRスープラ」の兄弟車として語られることの多いモデルで、パワートレインやシャシーを共有することから、オープン「Z4」、クーペは「スープラ」という捉え方がされがちだが、サスペンションは独自のセッティングを施されている。

この世代もMモデルは用意されないが、Mパフォーマンス仕様のM40iは2020年の改良で、エンジン出力を387psまで引き上げ、高い動力性能を誇る。



「Z4」の今後に関しては、電動化による継続も噂されるが、消滅の可能性も囁かれている。ファイナル・エディションの日本導入に関して、今のところアナウンスはないが、BMWのトラディッショナルなロードスターとしては文字どおり最終仕様となりそうなモデルだけに、販売を期待したいところだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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