2026.01.07

CARS

【中国試乗】新型日産「ティアナ」に日本人ジャーナリストとして初試乗、中国市場にあえての“純ガソリン”で挑む

日本では2020年に終売していたティアナが、海外で独自の進化を遂げていた。

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電動化時代にあえての純ガソリンという選択

今回は中国の自動車メディア「AUTO九局下半」ご協力のもと、新型ティアナへ試乗することができた。首都・北京の北部にあるクローズドコースにて、一般道と同等の速度域で試乗した。

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用意されたのは可変圧縮比ターボエンジンを搭載するモデルで、トルク感あふれる力強い加速に病みつきになった。

モーター駆動のEVでは当たり前だが、エンジンが力強く吹け上がるとともに勢い良く引っ張られる感覚はターボ車ならでは、個人的にはこの加速感の方が好きだと再確認させてくれた。エンジン自体は直4ターボではあるが、滑らかで雑味のない振動は、まるでV6ターボのような印象も受けた。



路面の凹凸や段差から来る突き上げは比較的強めで、加速と同じように乗り味もスポーティなセッティングだと実感する。コンフォート性を求めるならばBEVの「N7」、スポーティな走りを味わいたければティアナのように、同クラスながら両者ともに上手く棲み分けがなされている。

ストレート式のフロアシフトは昨今のEVに慣れている人から見れば「ガソリン車」の印象が強いかもしれないが、ブラインドでもしっかりと掴め、操作のフィードバックがあるこの方式はやはり安心できる。手の届きやすい位置に配置されているそのほかの物理ボタンも押し心地が良く、操作性に優れていると感じた。

メーカー希望小売価格が日本円換算で約315~376万円なのを考えると満足度は高い一方、トランクの開閉が手動だったり、パーキングブレーキボタンの配置がわかりづらかったりと、細かい部分で気になる点があったのは正直なところ。



だが、広くて上質な室内空間はさっそく納車されたオーナーからも高く評価されており、純ガソリン車ながら購入者の約半分が1990年代以降の生まれ、と言うのも驚きだ。発売初月の受注台数は1万台超を記録し好調で、かつての初代ティアナが日産再建の使命を背負ったように、新世代のティアナにも中国事業再興の一端を担うことが期待される。

■日産 ティアナ(天らい HarmonySpace) 旗艦版
全長×全幅×全高 4920×1850×1447mm
ホイールベース 2825mm
トレッド(前後) 1595mm
車両重量 1590kg
エンジン形式 KR20DDET型2.0リッター直列4気筒ターボ
排気量 1997cc
エンジン最高出力 240hp/5400rpm
エンジン最大トルク 371Nm/4400 rpm
サスペンション(前) マクファーソンストラット
サスペンション(後) マルチリンク
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) ディスク
トランスミッション CVT(8速擬似変速付き)
タイヤ(前後) 235/40R19
車両本体価格 16.79万元(約376.8万円)

文・写真=加藤ヒロト

(ENGINE Webオリジナル)
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