2026.02.09

CARS

賛否が分かれる乗り心地?!高速道路で真価を発揮する日産リーフ3代目公道試乗

3代目となった日産リーフを公道で試乗してわかった奥深い特徴とは?

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2026年1月から展示車や試乗車が販売店に用意され、すでに新型リーフを見たり乗ったりしたという人も多いだろう。その新型リーフを公道で試乗する機会を得て、一般道から高速道路まで約90分間ノンストップで試乗した。新しいリーフを公道で乗ってわかったのは、賛否が分かれる乗り心地であるということだ。

質感が底上げされた3代目リーフ!クッションボリュームが増して座り心地がいい

初代リーフから15年。3代目となったリーフを目の前にしたとき、「スタイリッシュなクルマだな」と率直に思った。新しくなったリーフ(3代目)は、シャープなヘッドランプやクーペのような流麗なルーフラインにより、スマートなデザインとなっている。

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また、格納式のフロントドアハンドルやブラック加飾のピラー部分と一体化している後席のドアハンドルがクーペ調の外観をより一層際立たせている。

今回試乗したリーフは、上級グレードのB7 G。パッケージオプションとなるオーバーヘッドコンソール(サングラスホルダー付)、ルーフレール、調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)などが装備されていた。



シートは、クッションのウレタン密度を約30%アップしている。そのため、座った瞬間に「いいシートだ」と感じられる。このクッションボリュームが増えたシートと、程よく支えてくれるシートのサイドサポートにより、運転中に座っている位置がずれにくく、約90分のノンストップ運転でもドライバーの疲労は最小限だった。



後席は、必要にして十分な頭上空間と膝まわりのスペースがあるが、フロントシートの下に足先が入らないため、足を前後に動かす自由度が限られている。ただ、フラットなフロアとなっているため、左右に足を動かすことが可能だ。よって、後席の乗員も長時間ドライブでも苦にならないだろう。

荷室は、定員乗車時でも荷物を十分に載せることができる。加えて、ラゲッジのフロアボードが二段になっているため、洗車用具や傘などを下部に入れ、手荷物や買い物した物を上段に載せるといった使い方ができる。



ラゲッジフロアが上段の状態になっているときに、後席の背もたれを前に倒すと、フラットで広い荷室が広がる。サイズが大きい物を買って載せるときも安心だ。

一般道ではなく高速道路で真価を発揮するサスペンションのチューニングがされている新型リーフ

新しいリーフに乗って走り始めてまず感じたのは、高い静粛性とスムーズな走りだ。電気自動車だから当たり前と言われればそれまでなのだが、一般道を走行しているときの室内は静かで、加速時に発生するモーター音などの機械的な音もよく抑えられている。



ただ、一般道で唯一気になったのは、道路の継ぎ目などのわずかな段差で感じる突き上げるような乗り心地だ。極低速(〜20km/h以下)のときは突き上げ感がないものの、30km/h〜40km/hという住宅街や路地における速度域で段差を乗り越えたときにコツンというショックが身体に伝わる。

しかし、速度域が高くなると(おおむね60km/h以上)、このわずかな段差でのショックがほとんどなくなり安定した走りになる。もちろん、高速道路を走行しているときもこの安定感が続く。



高速道路のジャンクションやインターチェンジなどタイトなカーブなどでは、ロールが少ないフロントサスペンションとしなやかに動くリアサスペンションのコンビネーションにより、鼻先がスッと向きを変え、後ろ側で踏ん張るという気持ちのよい動きをする。

この動きを支えているのは、サスペンションのチューニングだけでなく、ステアリング操作に対する反応の素直さも影響しているだろう。



ステアリングは、センターの保持力が高く、わずかに操舵をしただけ向きを変えるという素直なセッティングだ。このサスペンションやステアリングのセッティングなどにより、3代目リーフが目指す「どんなクルマよりも気持ちよくドライブできるクルマ」や「ずっと乗り続けたくなるクルマ」という方向性を体現しているように感じた。

横風に煽られても自然な修正舵で走行ラインをトレースする運転支援システム

高速道路では、プロパイロット2.0のテストもした。横風が強い高速道路上で、運転支援システムを作動させ、120km/hにセットして走行しているとき、小刻みにステアリングを調整してふらつきを防止しながら走行ラインをトレースしていた。

また、前方を走行している低速車がいるときは、車線変更の提案をしてくれる。



進路変更をする際は、ステアリングの左側の下にある進路変更マークを押す。すると、前方の交通状況に応じて速度調整をしながら、滑らかに進路を変更する。こうした複雑な動きも違和感なくスムーズにできていた。



その他にも、スマートフォンから設定した経路をクルマに送信できたり、高出力充電器を経路に含めたルート設定をしたりするなど、さまざまな便利機能も搭載。新型リーフは、総合的に利便性がアップし、長距離ドライブをするときの運転計画も立てやすくなっている。

実力は高速道路で試すべし!新型リーフは長距離ドライブで真価を発揮するEV

試乗を終え、一般道で気になった乗り心地について日産のスタッフに聞いてみると、「一般道での突き上げるような乗り心地については、社内でもさまざまな意見がありました。今回の新しいリーフでは、“ずっと乗り続けたくなるクルマ”になるよう開発しているので高速道路を走行したときの乗り心地の良さを重視しました」とのことだった。



販売店で試乗車に乗るとき、ほとんどが店舗の周りを10分〜20分程度運転するというコースになるだろう。このような試乗では、「なんだかコツコツした乗り心地だった」という印象しか残らない可能性が高い。これは非常にもったいないことだ。もし、リーフに試乗するタイミングがあるときは、高速道路やバイパスなど、60km/h以上で定速走行し続けることができるコースを走れるか聞き、高速試乗することをおすすめする。

テストしたクルマの主なスペックなど



モデル:日産 リーフ
グレード:B7 G
全長:4360mm
全幅:1810mm
全高:1565mm(プロパイロット2.0非装着車は1550mm)
ホイールベース:2690mm
車両重量:1920kg
駆動方式:FF(前輪駆動)
タイヤサイズ:235/45R19
乗車定員:5名
バッテリー容量:78kWh
1充電あたりの航続距離(WLTCモード)670km
車両本体価格:599万9400円(車両本体価格からCEV補助金を引いた実質負担額470万9400円)
メーカーオプション:プリズムホワイト/スーパーブラック 2トーン、100V AC電源(センターコンソール1個、ラゲッジ1個)、ステアリングスイッチ(プロパイロット 2.0)、アドバンスド アンビエント ライティング(マルチカラー)、ダブルシャークフィンアンテナ、プロパイロット リモート パーキング、プロパイロット2.0、プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)、ワイパーデアイサー、リヤLEDフォグランプ、オーバーヘッドコンソール(サングラスホルダー付)、ルーフレール、調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)
ディーラーオプション:フロアカーペット、フレキシブルラゲッジボード、ウィンドウ撥水12か月(フロント+フロントドアガラス撥水処理)

文・写真=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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